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目標数値に縛られずに成果を上げるためのアプローチ

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令和6年の振り返りと進化の実感

令和6(2024)年も残すところあと5ヶ月。
8月の時点で、残りの日数を考えて動いている人はかなり少数派だとは思いますが、これはとても大事なことだと私は考えています。 経過した令和6年の7ヶ月という月日だけを振り返ると、あっという間にも感じますが、この7ヶ月にやってきたことや変化したこと、そして進化したことを振り返ると、昨年一年間でやってきたことをすでに大きく上回ることができている実感があります。

つまり、過ぎ去った月日を振り返ったとき、なぜかあっという間に自分も自社も進化したように錯覚してしまうということです。

しかし実際にはあっという間に進化したわけではなく、一つ一つやるべきことをコツコツと積み重ねた結果、少しずつ少しずつ変化してきたに過ぎません。
そして日々の少しずつの変化・進化は自分自身で自覚・体感することは殆どできません。ところが、一定程度の期間が経過することにより、大きな変化と進化を自覚・体感できるようになるのです。

さて、今年もまだ5ヶ月を残していますが、すでに大きな進化を実感できているのには、当然理由があります。

目的思考の重要性と数値目標の捉え方

常に目的思考で日々を生きることを自分に課して、数値化できる目標にはあまり固執しないようにしていまして、それが今年も功を奏したように思います。

とは言え、それは私の中での話であり、取引先との関係性の中では、数値化した目標を共有してそれを目指すこともあり、それはそれできっちりとこなします。 しかしそれに固執せず、その先の目的に沿っているかどうかを重視する姿勢で仕事をするということが大切であるという価値観を、事あるごとに取引先や一緒に仕事をしている人に対して共有し続けると、時間の経過ともに数値化できる目標レベルのことはほとんど会話にはのぼらなくなります。

そして、あくまでも目標を達成するかどうかは結果論であって、それを直接的に求めるものではないという仕事の本質が共有されるようになり、多くの人がいきいきと働くようになるのです。

結果として目標を達成すれば、目的に向かって適切な行動ができていたという振り返りができ、目標を達成できなければ、目的に向かって適切な行動ができなかったという振り返りになるという当たり前の思考を全員ができるようになります。

そして、目標を達成できなかったとしても、その目標設定は適切だったのかどうかという振り返りもし、また自分たちが向かっている目的も、それが本当に最善なのかという振り返りもします。

数字に縛られることもなければ、目標達成に縛られることもないということです。

数値化のデメリットと思考停止の危険性

私は、何でも数値化・数字化してそれを基準に行動しようとする人を、思考停止している人と見ています。

数値化・数字化することで見えてくることやわかりやすくなることがあるのは事実ですが、それはあくまでも一面の事実でしかありません。 数値化しにくいことを無理やり数値化してしまうことで、かえって本質が見えにくくなってしまうことがあったり、人の感情を逆なでしてしまったりすることがあります。

こうした数値化のデメリットは、なかなか当事者が自覚することが難しく、誰もがハマってしまう可能性のある罠や宗教のようなものだと私は考えています。

また、この罠や宗教にハマってしまうのは理系の学業エリートにもありがちで、本当は正しくないことでも、自分に都合の良い情報を集めて数値化し、それだけを基にして自分の言動を決めてしまう傾向があります。これがまさに、思考停止状態です。

数字で示された結論を、それだけで信用しないこと。
数字や科学的根拠を示されると、それだけで思考停止して信用してしまう人は、「数字教」の信者です。

数字教に入信していると、何の疑いもなく数字で示された結論を信じますが、世の中にあふれている数字やグラフには、さまざまな人の偏った意思が盛り込まれていて、それは数値化・数字化されていない情報よりも、よほど注意しないと騙されてしまう可能性が高い。

誰かが設定した目標数字に満たないからといって、それでその人の言動や結果を頭ごなしに否定するような人がいますが、そういうのは本当に最悪です。

さまざまな数字にこだわらずに、数値目標をあえて設定せず、本質を追求すること。 これが思考停止に陥らずに、進化できるコツなんでしょうね。

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