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物心両面の豊かさバランス|就職・採用活動の現状|豊かさとは?

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物質的な豊かさと心の豊かさは連動しない

現代において物質的な豊かさは、日本ではほぼ実現されました。

「全従業員の物心両面の幸福を追求する」という言葉は、京セラの経営理念にある言葉の一部として全国的に有名ですが、この理念が掲げられた当初の日本は、物質的に満たされていないのが当たり前の時代でした。

今からわずか数十年前、団塊の世代の方々が活躍した昭和時代は、まだまだ不便なことが多くありましたので、その不便さを解決するようなビジネスが勃興しました。自動車産業もそうですし、家電産業もそうです。
まだまだ娯楽も少ない時代でしたので、娯楽関連ビジネスもたくさん立ち上がりました。

そしてその後、昭和時代末期から平成時代にかけて、ほとんどの日本国民の物質的豊かさは満たされました。
「水道の水のように低価格で良質なものを大量供給する」という水道哲学が松下幸之助から発せられたのが、昭和7年。
日本に生きる私たちは、学生でも生活保護受給者でも、雨風をしのぐ家に住むことができ、テレビもケータイもネット接続環境もあり、お腹いっぱい食事を摂ることもできます。

そんな現代においても、さらなる物質的豊かさを求める人がいなくなったわけではありませんので、そうしたニーズに対応するビジネスは一定程度成立するわけですが、日本人全体、日本国全体を俯瞰して観察すると、これ以上の便利さや娯楽を追求するために腐心するような人は、減少傾向にあることが分かります。

多くの求職者が何を求めているのかを理解していない人事担当者は多い

このことは、採用活動や就職活動の現状を見てもよく分かります。

求職者の多くは、物質的な豊かさよりも心の豊かさを望んでいますので、より心の豊かさが満たされることが期待できる業界や会社の方が、あきらかに人が採用しやすくなってきています。

企業として持続可能な状態を維持するためには、ビジネスでしっかり儲けていくことは重要ではありますが、儲けることや、その儲けたお金で生活を豊かにしていくことだけを重要視するような経営者は、求心力を保ち続けることができないのです

私たちは、今、とてもおもしろい時代に生きています。

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一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

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