家庭環境が仕事に与える影響とは?ES向上のカギを探る
あたり前のことですが、一人ひとりの家庭環境は異なります。
家庭で抱えている問題や課題も人それぞれです。そして、家庭の中で得ている幸福感も停滞感も、それらさまざまな感情も人それぞれです。
ES(従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング)の本質を追求されている方ならすでにお分かりの通りですが、仕事と家庭とはいろんな部分で繋がっていて、完全に切り離すことはできません。
そして業績とESを連動させる仕組みを作り、それを進化させ続けるプロセスで、自らの仕事に丁寧に向き合っている経営者やリーダーの方は、組織のESを高めるためには、従業員一人ひとりの仕事面だけでなく家庭も含めたプライベートの充実や豊かさにも関わっていく必要性を感じていらっしゃることと思います。
家庭環境と仕事の相互作用
仕事上で嫌なことや不愉快なことがあって、それが原因で心に深い傷を負っていれば、その状態は家庭内にも影響を与えてしまいますし、逆に家庭内での問題が原因で疲れが溜まっているような状況があれば、それは当然仕事にも影響が出てしまいます。
つまりイキイキとした輝いた状態で仕事ができていれば、家庭にもプラスの影響がかならず出るということであり、家庭の環境が充実していれば、仕事にも良い影響が出るということです。
ES向上には経営者が従業員のプライベートに向き合うことが重要
ESを本気で高めていこうとして経営に向き合っていると、一人ひとりの家庭環境も含めたプライベートにも関心が行くようになるのは、ごく自然なことですが、プライベートであるがゆえにそこは慎重さを求められます。
プライベートが充実しているかどうかについて、上司やリーダーが気にしてくれることを喜んでくれる従業員もいれば、あまり干渉されたくないという従業員もいます。
そんな一人ひとり違う状況・環境にも向き合い、一人ひとりの人生が豊かで充実したものになるように、いろんなことを考えて実行していくのです。
さて、私の周りの経営者の方々との情報交換の中で、さまざまな家庭環境の話を聞くことがあります。
経営者として仕事をしながらも、男手一人で二人の小学生を育児をしているという人もいますし、また別の人は奥様が急に「食事を作りたくない!」と言ったことから、朝晩の食事の支度だけでなく、子供のお弁当作りも担うようになり、仕事の仕方を変えながら時間の捻出しているという人もいます。
また、ある人は専業主婦の奥様が、自宅で急に不安定になることがあるらしく、仕事中でも時間に関係なく、奥様から「助けて!今すぐ帰ってきて!」という連絡が入り、その都度帰宅して奥様に寄り添っています。
また、ある人は、痴呆症を患う父親の介護をしながら、ほとんど寝られない日を送りながらも、自分の仕事を完璧に全うしようと努力をしています。
これらはあくまでも一例に過ぎず、つまり誰もがさまざまな事情を抱えながら仕事に向き合っていて、それは幹部社員か一般社員か、職務職責に関係ありません。
家庭の問題に対するリーダーのアプローチ
組織を率いる経営者やリーダーとして、本気でESに向き合うと、仕事とプライベートの両面で人生が豊かで充実したものになるようにしていくことを真剣に考えるようになります。
家庭の問題や課題に、無神経に首を突っ込んではいけませんが、愛情を持って接していくことで、仕事とプライベートが相互に関係していてそれを不自然に切り分けないことが、人生にとっても組織のESにとっても最善だということが分かるようになります。
もちろん、そこまで到達するのに、相応の時間はかかりますが。
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当社の「従業員」の定義
当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています。
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。
一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で、
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。
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