ブログ

物価上昇時代にどうする?貯蓄の常識を覆す新しいマネー戦略

  • 公開日:

インフレ時代の課題:貯蓄が目減りする理由とその現実

ファイナンシャルリテラシー、金融リテラシーについて、聞かれることと話すことが、今年は本当に増えました。
メールマガジンでも幾度となく書いてきた話題で、今月に入ってからもすでに一度この話題に触れたばかりですが、それでもさらに突っ込んだご質問をいただくことが日に日に増えていまして、多くの方にとって興味関心の高い、今とてもホットな話題なんだなぁと感じています。

弊社では1on1(いわゆる個人面談)でも、そしてコンサルティングの現場でも、今年はファイナンシャルリテラシーについて話題になることが増えています。そしてここ最近は、インフレ局面での考え方と行動の仕方についての話題がとても多くなっています。

今日、お話をした方は、『以前にファイナンシャルプランナーの方と話をしたところ「物価上昇局面で今後はお金がかかることも増えます。老後資金のためには、現在の貯蓄を取り崩さずに生活し、さらに貯金を増やせるように考えていきましょう」と言われました』とのこと。

しかし、本当にそれでいいんだろうかと疑問に感じたようで、それについての私に相談があったのです。

みなさんはどう思われますか?

物価上昇(インフレ)局面で今後はお金がかかることが増える?
それは確かにそのとおりです。

問題はその先です。

低金利とインフレの時代に必要な“攻め”のファイナンシャルリテラシー

老後資金のためには現在の貯蓄を取り崩さずに生活し、さらに貯金を増やす?
ここに大いなる違和感を私は覚えるのですが、みなさんはいかがでしょうか?

消費者物価指数の上昇率が3%台になり、国民の誰もが物価上昇を実感していると思いますが、現実の買い物では5%~10%、いや商品やサービスによっては100%以上の値上がりを感じているという人が多数派です。

仮に現在の物価上昇率を5%としましょう。これは、毎年5%ずつ貯金が減っていくということを意味しています。本来インフレ局面では金利も上昇しますから、お金の価値が一年に5%毀損したとしても、銀行に預けておけばそれ以上に金利がつくから大きな問題にはなりません。でもそれは、はるか昔の話。

現在は、みなさんもご存知の通り金融緩和がなぜか静かに継続され、日本だけが超低金利のままです。ですので、銀行に預けておいてもタンスに保管しておいても、置いておくだけでどんどんお金が減っていくのです。これが現在の日本の状況。

件(くだん)のファイナンシャルプランナーは、こんなあたり前のことを知らないはずはないのですが、貯蓄を取り崩さずに生活しても、その貯蓄は置いておくだけでどんどん減っていくのに、それを勧めているのです。
百歩譲って、相談者が「稼ぐ能力がゼロ」で、「ファイナンシャルリテラシーを高める意欲もゼロ」というのなら、消去法で「貯蓄を取り崩さず」という選択肢しかないとアドバイスをするのも分からなくはありません。

しかし、そうでないのなら、インフレ局面で「貯蓄を取り崩さず、さらに節約して貯蓄を増やす」なんて、穴の空いたバケツに入った水をそのままにしておけと言っているのに等しいことなのに、それが分かっていない人がどうやら日本にはかなり多そうで、危機感を覚えます。

ちなみに、これも言うまでもなくあたり前のことですが、仮に物価上昇率が5%だとしたら、貯金だけでなく、借金も毎年5%ずつ黙っていても減っていくということです。

これが分かっていれば、貯金が多ければ多いほどそのまま置いておけば損失金額が多くなり、借金が多ければ多いほどそのまま置いておけば得する金額も多くなるということが、誰でも容易に理解できますね。

しかも今は有り得ない低金利。どうすればいいかは火を見るよりも明らかです。

しかしファイナンシャルリテラシーがないと、借金を増やすことが怖いと感じるでしょうし、物価高でお金がかかるからこそ貯金を増やしたほうが堅実で安心だと感じるでしょう。

もうみなさん、お分かりですね。
今後、ファイナンシャルリテラシーがあるかないかで、どんどん分断、二極化が進んでいきます。

だから、ES(従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング)向上に欠かせないのです。従業員一人ひとりがファイナンシャルリテラシーを身につけるための教育が。

日本で唯一のESに特化した
会員制メルマガ

月額880円(税込)※1ヶ月間無料購読可

会員制メルマガについて詳しく見る

当社の「従業員」の定義

当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。

一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

書籍のご案内

ES2.0書籍のサムネイル

代表の藤原清道が自ら経営する会社での実体験を通して得た、従業員満足度を上げるための実践的なノウハウをお伝えする、経営者やリーダー必読の一冊です。

Amazonで購入する
ES2.0書籍のサムネイル

手軽に学び始めたいという方はこちら

日本で唯一の
ESに特化したメルマガ

メールのアイコン

2008年の創刊以来、毎日配信し続け5970号。
採用や組織作りを中心とした現役経営者の思考を学べる
1ヶ月間無料の日刊の会員制メールマガジンです。

会員制メールマガジンを購読する

気軽に情報収集から始めたい方はこちら

X / YouTube

従業員満足度研究所 代表 藤原清道

Xは毎日発信、YouTubeも平均月に2本アップ。
採用や組織作りなどについて無料で学べる公式アカウント。
メルマガはハードルが高いと感じられる方は、
まずSNSのチェックから始めてみてはいかがでしょうか。

対談企画

定着と報酬の関係

代表の藤原清道が、株式会社ワイキューブ創業者で境目研究家の安田佳生さんと対談しています。

サービスについてご質問などがございましたら、こちらからお問い合わせください。

お問い合わせはこちら