経済合理性と幸福度には、どんな関係が?
経済合理性、資本経済、経済効率、などについて考えています。それが、人の満足度や幸福度にどう関係しているのだろうかと、あらためて考えています。
この類のことは、もう15年位は考え続けているのですが、あらためて他者の意見を聞きながら、他社の経営を見ながら、時には走りながら、時には立ち止まって考えています。
私が経営を担当している会社は、株式会社ではありますが上場をしていません。また、当面上場するつもりもありません。ですので、株主から絶対的なリターンを求められることもなければ、経済効率ばかりを追求するようなプレッシャーもかかりません。
そこで、経済合理性、資本経済、経済効率などが、人の満足度や幸福度にどう関係しているのか、なんてことを「のんき」に考えていられるのです。
経済合理性ばかりを考えている人たちへの警鐘
私の皮肉に気が付きました??
はい(笑)実際に「のんき」に考えているわけではありません。
しかし、今の資本主義社会において、「経済効率を追求するのはあたり前」「利益を最大化するのはあたり前 」という経済的成長のみを追求するということで思考停止して、日々金儲け第一でしか生きられない人たちの視点で私を見れば、きっと「のんき」に感じるんだろうなぁと思った次第。
経済的に成長し成功すれば、人々は幸福度も満足度も上昇する。というロジックはもうとっくに破綻していて、そのことに誰もが気づいているはずなのに、なぜか経済効率ばかりを追い求める企業が今でも主流です。上場企業ともなればなおさらです。
とは申しましたが、資本主義経済を否定するつもりは全くありません。私が経営する会社でも、しっかりと利益追求していますし、毎年増収増益を続けていますし、会社も従業員も税金をたくさん払っています。日々の仕事の中で経済合理性も考えていますし、効率も重要視しています。
人間の幸福度はそんなに単純じゃない
ただ、それだけでは人の満足度や幸福度は高まっていかないということです。それでも関係はしています。直接的に関係しています。
経営者としては、利益を出すということ自体が面白いですよね。面白いから夢中になりますし、とことん追求したくもなります。しかし、全従業員が、利益を出すということに寝食を忘れて夢中になれるほど面白いと感じるか、と考えたら、そんなことはありません。
経営の目的はなにか?考え続けているか?
何のために企業経営しているのでしょうか。自己満足のためなら自分が面白いと感じることを追求して、それを従業員にも強要すればいいのでしょう。
しかし、私たちはそうではありません。
もっともっと、考えなければならないのです。経済合理性、資本経済、経済効率などが、人の満足度や幸福度にどう関係しているのかということを。
経済効率の悪いことでも、面白いことを追求したらどうるのか、ということを。
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つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。
一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で、
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。
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