
安田佳生さんとの対談 61【ようこそ「地球ランド」へ】
人は何のために働くのか。
仕事を通じてどんな満足を求めるのか。
時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。
その中で「ES(従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング)」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道が、株式会社ワイキューブ創業者の安田佳生さんと対談しています。
雇わない株式会社というユニークな会社の取締役も務め、「雇わない経営」を標榜する安田さんと、ESの向上を使命に事業展開する私(藤原)の対談を、ぜひ読んでいただければと思います。
この対談、もはや地球レベルを超えてる?
今回の対談テーマは、今まで以上にユニークな内容となりました。
かなり面白いテーマでの対談となりましたが、果たしてこれを読んだ方が、どれだけこの内容を理解できるのかなと、考えてしまいました。学業エリートで論理や科学、数字の世界に生きている人ほど、理解できない内容かもしれません。
対談内容の抽象度もかなり高いし、比喩表現も普通の人はまず使わない表現をしながらの対話になりましたので、もしかしたら宇宙人同士の対談のように感じるかもしれません(笑)
具体の世界で生きていながらも、抽象世界で思考したり対話したりすることが得意であり、好きでもある安田さんと私ならではの対談になりましたので、普通のビジネスパーソンには無い世界観を今回の対談から感じていただければと思います。
もしかしたら、安田さんも私も、DNAレベルでは宇宙人なのかもしれません。そして地球に遊びに来ている。だから、普通の人たちが「ポカン」としてしまうような対話を楽しめるのかもしれません。
人間の本質は“肉体”じゃない?
ところで、人間の「肉体」と「魂(霊)」「精神」「心」などは、どのように繋がり、それぞれどのような役割を果たしているのでしょうか。
人間としての肉体は、一人ひとりの固有のものではありますが、一人ひとりの個人を認識してお付き合いをしているのは、その人を構成している要素の中で、肉体ではなく、精神や魂なんじゃないかと私は感じています。
肉体はあくまでも、精神や魂が宿るための借り物であると考える。
人間は最終的に心臓が止まったときに、肉体も精神も滅すると考えられていますが、肉体の殆どが機能不全に陥ったとしても、精神や魂を司る脳が健康な状態で維持されていれば、現代では多くのことをやり遂げることはできますし、幸せや豊かさを感じることもできますし、大切な人たちと楽しい時間を共有することができます。
その人の魅力を感じていて大切だと思っているような人は、きっと肉体的に寝たきり状態になったとしても、脳機能が健全であれば、精神面では変わらないお付き合いを継続することができます。
そもそも、現代のテクノロジーを使いこなして、リモートオンリーで仕事をしていたり、対話をしていたりするような場合、それで信頼関係や豊かな関係ができている場合、相手が寝たきり状態であろうが、屈強な肉体を持っていようが、一切関係ありません。
一方で、超健康的で屈強な肉体があって、肉体の機能に一切の不具合や不安がなかったとしても、脳に障害が出てしまって植物状態になってしまうようなことがあった場合、その人はもう豊かさや幸せを感じることはできませんし、周りの人もその人との変わらない付き合いを継続することはありません。対話をすることも、対話を通じて心を通わせることもできません。

大谷翔平で考える「人間らしさ」の正体
ひとつの思考実験として、大谷翔平選手のことを想像してみてください。
そのような想像をするのは、ご本人にとっては気持ちの良いことでは無いと思いますが、きっと彼の人格、人間性をイメージしたときに、こういう想像をすることも許容してくれるのではないかと思います。
でも、ご本人が許容してくれたとしても、ファンの人たちは「失礼だ!」「本人に詫びろ!」とご立腹されるかもしれませんね。もし、大谷ファンの方に不愉快な思いをさせてしまったら、お詫びをいたします。
前置きが長くなりましたが、ちょっと想像してみてください。
現在の大谷翔平氏が、肉体の機能が停止してしまって、首から下が一切動かなくなってしまったとしましょう。
そうなると、もちろん野球選手としての選手生命は終わることになります。しかし、彼の人格・精神性から、それをネガティブに捉えることはないことは容易に想像がつきます。
おそらくその状態で、さらに自分ができることを考え、そして人間としてのレベルを高めるための努力をし続け、更に一人の人間としての魅力を増していくだろうと想像できますね。
彼とお付き合いする人は減るどころか、彼の魅力に惹きつけられて新しい出会いも増えていき、今以上に多くの人に幸せを与え、多くの人にポジティブな影響を与える人間として進化していくのではないかと思います。
野球選手だったとき以上に、世の中では大谷翔平が話題になることが多くなるかもしれません。
一方で大谷翔平氏が、現在の肉体の機能はそのままで、脳機能が停止してしまって植物人間になってしまったとしましょう。
仮に、生命維持という観点では問題がなく、ただ植物人間としてこれから先の人生を送らねばならなくなったとします。
あれだけの実績があり誰もが認める人格者ですから、植物人間になったとしても、当面は彼に会いに行く人はたくさんいるでしょうし、植物状態になった彼を献身的に介護する人も絶えないと思います。
しかし、今まで培ってきた素晴らしい肉体も脳から何も指示が出ない状態では、何もすることはできません。また、誰とも対話することもできなければ、こちらからの問いかけにも反応してくれることもありません。
それでも身近な人たちは、彼と物理的に接することを続けていくと思われますが、何も反応をしない彼のことを、世の中の人々は徐々に話題にする頻度が減っていってしまうのではないかと思われます。
あなたは今、自分を“俯瞰”できているか?
大変、失礼な想像をさせてしまいましたが、どのように感じたでしょうか。
つまり、人間を人間たらしめているのは、肉体ではなく、脳が司る精神や魂であるということ。
ですので、人間という肉体を持っている自分でありながらも、どこかで肉体と精神(魂や心)を切り分けて考え、今この瞬間も生きている自分を俯瞰して認知する術(すべ)を知っておいたほうが良いのではないかと、私は考えています。
そうすると、安田さんがおっしゃる「地球ランド」に遊びに来ている、という感覚が、スッと腑に落ちるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
そんな視点(思点?)で、今回の対談をチェックしてみてください。
以下をクリックして、対談内容をチェックしてみてくださいね!
【ようこそ「地球ランド」へ】
安田佳生 ✕ 藤原清道 連載対談 第61回目
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