審査を通ったということは、「あかん」っていうことやから
これは、2019年にノーベル化学賞を受賞した、旭化成の吉野彰氏の言葉です。
吉野彰ってどんな人?画期的なアイデアを生み出すための思考とは?
尖ったアイデアを出して、尖ったものを世の中に提案していくことを当たり前のようにやっている人にとっては、万人受けするものは「ダメだ」と常に思っています。
融資審査でも、新規事業審査でも、その規模が大きくなればなるほど、「審査が通る」というのは、審査をしている大半の人が納得したということであり、その時点でもう尖っていないものが出来上がってしまったという証でもあります。
(まぁ、そうは言っても、融資を受けたい時には、大半の人が納得するようなものにしなければなりませんが…)
すべてのアウトプットが尖っている必要はありませんので、「関係者全員の同意」という意味での審査通過が、良い事柄もあるとは思います。
しかし、少なくとも私たちのような小さな会社の経営者の仕事の仕方としては、関係者全員が同意するようなレベルのアウトプットしか出せないようであれば、経営者としての価値はあまりないと言わざるをえません。
この言葉【審査を通ったということは、「あかん」っていうことやから】だけでも、吉野彰氏がどんな人だったかが想像できますね。
尖ったアイデアをとことん世の中に提案していき、反対意見やダメ出しをもらってからが、自分の真価が発揮されると思っていたのではないかと想像します。
斬新なアイデア、尖ったアイデアほど、反対意見が多いのもである
リーダーとして仕事をしていると、ついついチームメンバー全員の納得が欲しくなります。
しかし、全員が納得するようなものは、大して面白くもないものだということを、私たちは知らねばなりません。
チームメンバー全員を納得させられたことを喜んでいてはいけません。
斬新なアイデア、尖ったアウトプットほど、理解できない人が多いもの。反対意見も多いもの。
それでも進むという決断ができて、そして強い力で成功に導くという覚悟がなければ、自分という人間が、経営者として会社に大きな価値を与えられないのではないでしょうか。
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