東国三社参り
令和3年5月1日。令和に改元されてから昨日で丸2年。今日から3年目になります。
そう言えば2年前の今日は、東国三社参りに行っておりました。私の人生の中で二度目の改元。このタイミングで自分を今一度律するためにも、それぞれの御祭神の前で人間としての正しい生き方を誓うつもりで、一人で東国三社を訪問してきました。
東国三社とは、茨城県の「鹿島神宮」と「息栖神社」、千葉県の「香取神宮」の三社です。この三社を線で結ぶと、直角二等辺三角形ができ、その三角形の中では不思議なことが起こると言われるエリアです。
茨城県にある鹿島神宮は、日本建国・武道の神様である「武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)」を御祭神とする、神武天皇元年創建の神社です。つまり、鹿島神宮は、日本国が建国されたその年に創建され、2680年の歴史があるということです。
ほとんどの日本国民が、日本の紀元を知らない不思議
今年は、日本の紀元で2681年(皇紀2681年)。キリスト教の紀元では今年は2021年(西暦2021年)ということになりますが、多くの日本人は2021年というキリストの紀元を知っていても、なぜか2681年という母国の紀元を知りません。
イエス・キリストが生まれた年を紀元とする年号である西暦が世界では主流であることは間違いありませんので、西暦をメインで使用することには私も異論はありませんが、キリスト教が国教ではない日本国で、せめて和暦の「令和」と日本建国の紀元を表す「皇紀」を、日常的に併記しても良いのではないかと私は考えているのですが、いかがでしょうか?
天皇や皇室なんていらないと主張する人や、日本の建国紀元(神武天皇即位紀元)や歴史なんて知らなくても世界で通用すると主張する人がいることは、私も知っています。多様性を許容する現代においては、そうした価値観の人も認めるべきなんでしょう。しかし、そのような価値観には、どこか違和感を覚えます。
「天皇や皇室は否定しないけど、年号は西暦だけでいいでしょ?」
そんな主張をする人も最近は増えていますが、みなさんはどう思われますでしょうか?
自分は何年生まれ?
私が子供の頃は、和暦である「昭和」が主に使われていたように記憶しているのですが、近年は「令和」という和暦よりも、西暦が主に使われるようになっています。日本国の紀元を表す皇紀が使われるようなことは皆無です。
これによって、ほとんどの人はキリストの紀元を無意識のうちに記憶させられ、日本国の紀元が自分たちの脳内から抹消されてしまっているのです。
ちなみにみなさんは、日本国の紀元で何年に自分が生まれたかを、即答することはできますか?西暦(キリストの紀元)では即答できますよね?
私藤原は、皇紀(日本建国紀元)2633年生まれです。
近年、日本の会社なのにグローバルで活動しているという理由で、社内の公用語を「英語」にする企業が出始めました。確かに、世界の言語のスタンダードは英語であり、そして年号は西暦です。では、もう「言葉は英語のみ」「年号は西暦のみ」で本当にいいのでしょうか?
「日本人のアイデンティティなんて、自分の心の問題でしょ? 自国の言語や年号を使わなくなったって、大した問題じゃないよ。グローバルで生き残ることができなければ意味がないんだから、言語は英語のほうが大事だし、年号だって西暦一択でしょ。」
このように主張する人の理屈は、一見通っているように感じる人もいるのかもしれませんが、ここに戦後の日本人が抱えた大きな問題があると、私は考えています。
ぜひ、このブログ読者のみなさんには、是が非でも母国語である「日本語」を大事にしていただきたいと思いますし、是が非でも和暦(令和と皇紀)を大切にしていただきたいと思っています。
西暦に660年を足せば、日本の建国紀元
今日は日本建国から2681年目の5月1日。日本建国は、BC(西暦紀元前)660年ですから、西暦に660年を足せば日本の紀元になることを覚えておきましょう。そうすれば、自分が日本の紀元で何年に生まれたかを即答することができますよね?
ちなみに、BCとは「ビフォーキリスト」の頭文字ですね。ACは「アフターキリスト」。
キリスト教を信仰されている方なら、こうしたキリストの紀元を中心に年号を意識しておいてもいいでしょう。しかし、私のように、お正月には神社に参拝し、先祖のお墓は仏教寺院にあるという方であれば、日本建国紀元か、日本の元号を中心に年号を意識し、グローバルなビジネスの場では西暦を使うというスタイルを検討してみても良いかと思います。
それは、家族や友人との会話は日本語を中心にしながらも、グローバルなビジネスの場では英語を使うのと同じですね。
西暦や英語をないがしろにしているわけでもなければ、過度に日本の文化や歴史を誰かに押し付けるものでもありません。
神武天皇即位紀元は、軍国主義の象徴ではない
もう一つ知っておいていただきたいのが、日本国建国紀元(神武天皇即位紀元)というのは、明治6年に太陽暦を採用した際に、元号と同時に利用することが定められたもので、大東亜戦争(太平洋戦争)が終わるまで、国として公式に使われていたものだということです。
昭和15年に開発された戦闘機が、零式艦上戦闘機(通称ゼロ戦)と命名されたのは、皇紀2600年の「00年」から採用されたものであるということや、日米開戦の前年に神武天皇即位紀元2600年を大々的に祝ったということから、皇紀を使用することが、軍国主義の象徴のように認識している方もいらっしゃいますが、それはあきらかに間違いです。
皇紀を公式に使用していたのは明治6年からですから、戦争や軍国主義とは何ら関係はありません。敗戦後、その使用を止めさせたのは日本を占領したGHQで、戦後の偏った教育システムの中で、日本国建国紀元(神武天皇即位紀元)である皇紀を使うことに対する偏見が、私たちの脳内に刷り込まれただけなのです。
こうした正しい歴史を知っておかないと本当に怖いですよね。日本人としての精神性まで失ってしまいかねません。
そして日本人としての精神性を失うと、「日本人のアイデンティティなんて、自分の心の問題でしょ? 自国の言語や年号を使わなくなったって、大した問題じゃないよ。グローバルで生き残ることができなければ意味がないんだから、言語は英語のほうが大事だし、年号だって西暦一択でしょ。」という理屈を、さも自分が正しいかのように主張してしまうのです。
そして、日本企業で日本に本社があるのに、「社内の公用語は英語なので、日本人同士でも英語で会話をするように」なんて、愚かなルールをつくってしまうのです。
日本神話最強の神様
そうそう、鹿島神宮の御祭神・武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)は、日本神話最強の神様として有名ですね。そのことから、鹿島神宮は「勝利の神様」として人々から信じられていて、人生のここぞというタイミングで参拝するのに最適な神社です。
ぜひ、みなさんも、関東随一のパワースポットでもある東国三社に参拝してみてくださいね。
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