安田佳生さんとの対談 27【正解がない時代の正解の作り方】

元ワイキューブの社長で境目研究家　安田佳生さんとの対談企画

人は何のために働くのか。
仕事を通じてどんな満足を求めるのか。
時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。
その中で「ES（従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング）」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道が、安田佳生さんと対談していきます。

雇わない株式会社というユニークな会社の取締役も務め、「雇わない経営」を標榜する安田さんと、ESの向上を使命に事業展開する私（藤原）の対談を、ぜひ読んでいただければと思います。

第27回目は【正解がない時代の正解の作り方】という内容です

正解がない時代。
私たちがそんな時代に生きているということは、もう誰もが理解していることと思います。

しかし、そんな時代でも日本の学校教育では、正解のあることばかりを教えています。
そしてその正解があることの中で、その正解にたどり着いたかどうかで成績を見える化し、その成績で優秀か優秀じゃないか、能力が高いか低いかを判定し、高校や大学、そして会社でも人が選別されていきます。

正解がない時代に生きていることがほとんどの人が理解できているのに、そんな時代に自らを最適化してイキイキと生きることができている人は、まだ多くありません。

ほとんどの学校で教えていることには正解があって、その正解に全員がたどり着くための画一的な教育が施されます。
そして、そうした学校を卒業した先で、多くの人が正解（のうようなもの）がある日本の伝統的な企業（JTC）に就職し、そこでも「仕事のやり方には正解がある」ということを先輩から教えられ、画一的な正解にたどり着けるかどうかで、仕事の能力を見える化され、その能力があるかないかで給料などの待遇が決められていきます。

そんな閉鎖的な世界で生きてきた人たちからしたら、現在の「正解のない時代」に放り出されたら、どうしていいかがわからなくなってしまうのだろうと思います。

また近年は、「VUCA時代」とも言われるようになりました。

VUCA（ブーカ）とは、
Volatility（変動性）
Uncertainty（不確実性）
Complexity（複雑性）
Ambiguity（曖昧性）

という4つの単語の頭文字をとった言葉で、
ようするに、先行きが不透明で将来の予測が困難な時代ということです。

つまり「正解のない時代」と「VUCA時代」はニアリーイコールです。


しかしよく考えても見てください。

・さまざまなことが目まぐるしく変化し
・自然環境や政治、制度などが不確実で
・ルールや価値観が多様化して複雑さが増し、
・因果関係が不明で想定外のことが多発する曖昧さがあり
・絶対的な正解のない環境って、

そんなことは今に始まったことではないことは、歴史を学んでいる人たちは分かっています。

何十年前も何百年前も、いや何千年前も、正解のないVUCA時代だったわけです。


【正解のない時代の正解の作り方】

これは、実は普遍的なものなんですよね。
昨日の正解が、必ずしも今日の正解じゃないということや、先行きが不透明な時代に、自分で未来を築き上げていくような取り組みは、過去の偉人達もやってきたことですし。

今回の対談も、楽しみながら読んでみてくださいね。

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【正解のない時代の正解の作り方】
安田佳生 ✕ 藤原清道　連載対談 第27回目