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ザッポス 伝説の起業家 トニー・シェイ氏への感謝

  • 公開日:

Zappos前CEOのトニー・シェイ氏の訃報

私にとっては衝撃的なニュースが飛び込んできました。
アマゾンが屈したと言われるオンラインシューズショップとして有名な「ザッポス(Zappos.com)」CEOだった伝説の起業家トニー・シェイ氏が、2020年11月27日急逝しました。享年46歳。私と同い年です。

米国地元メディアによると、コネチカット州を訪れていた際、住宅火災で負った怪我によって亡くなられたとのこと。

ジェフ・ベゾス氏や、スティーブ・ジョブズ氏などと比較すれば、日本での知名度は落ちますので知らない方もいらっしゃるかも知れませんが、私(藤原)にとっては、ベゾス氏やジョブズ氏以上に偉大かつ学ぶべきことの多い経営者でしたので、彼の急逝のニュースに触れ、心がざわつきました。

同年のトニー・シェイ氏から多くの学びを得た私

私が彼(トニー・シェイ)のことを知ったのは、確か今から十数年前。私と同い年の経営者であり、事業創業の時期も私と近かったこと、そしてESの向上を追求する組織を作って、あのアマゾンも震撼させたというビジネスモデルを作り上げたという事実を知り、彼の著書をむさぼり読んだことを思い出します。

企業文化と価値観を組織の中心に置き、まず社員の幸せありきで組織を作っていく。そしてその社員たちが、顧客を感動させていく。その結果、ザッポスは顧客からの感謝と称賛の口コミが溢れ、アマゾンも屈せざるをえないような業績を叩き出していきます。
そしてシェイ氏は、2009年に約12億ドルでザッポスをアマゾンに売却するのですが、アマゾンの傘下になった後も、ビジネスモデルはアマゾンのプラットフォームに吸収されることなく、独自の経営を維持しつづけてきました。
つまりこれは、アマゾンが、自社のプラットフォームよりもザッポスの仕組みのほうが、業績向上という観点から見ても優れていると認めた証でもあります。

私はシェイ氏とは直接の面識はありませんでしたが、彼の著書(ザッポス伝説)や、彼を取材した人たちが発信する情報から、多くを学んできました。

利益を追求する前に、社員の幸せを考える

まず企業文化を築き、利益を追求する前に社員がどうすれば幸せになるのかを追求するトニー・シェイ氏の経営姿勢は、私藤原清道の思考や行動にも大きな影響を与えてくれました。

ザッポスは、「社員が楽しく働ける会社をつくれば、売上は自然に上がる」という考え方を持っている会社ですが、これはまさに、私が書籍「ES2.0」と、本メルマガで再三に渡ってお伝えしてきていることそのものです。

なぜ、自社の社員は本気で働いていないのか。なぜ全力で働こうとしないのか。
それは本気を出しても報われる仕組みがないからです。

報われるというのは、給与や処遇などに代表される外的報酬だけではなく、やりがいのある環境や、成長ができる環境、また人から必要とされている実感などが得られる内的報酬がものすごく重要で、こうした事が組織の文化や仕組みとして根付いていれば、必ずしも優秀な人でなくても、顧客を感動させて大きな成果を上げていくようになります。

これは私の経験からも確信していることですが、トニー・シェイ氏が作ったザッポスでも、本質的には全く同じことを実践していて、そのザッポス的考え方と実践方法は、私自身の基本理念にも深く深く組み込まれています。

また、社員一人ひとりが、仲間や経営層を尊敬しているかどうかということも、一人一人が本気を出すかどうかに大きな影響を与えます。
一体誰が、自分が尊敬していない経営者のもとで本気を出して働きたいと思うでしょうか。

ザッポス社(Zappos.com)と、トニー・シェイ氏に深謝

トニー・シェイ氏急逝の報を受け、改めていろいろ考えさせられました。
彼の書籍を読んだのはおそらく10年くらい前。私が従業員満足度向上を志すようになったのが、およそ13年ほど前。
試行錯誤を繰り返していた当時の私の脳と心に、シェイ氏の経営姿勢や経営哲学が、乾いた砂が水を吸うように吸収されていきました。

近年は彼の著作や取材記事などに触れることがなかったため、以前から進化した最新のトニー・シェイ氏を正確には理解していませんが、それでも彼の人格の基礎は変わっていないだろうと思います。

私と従業員満足度研究所が、未来に向かって作っていく組織やさまざまなサービスの根っこには、ザッポスとトニー・シェイ氏の哲学のエッセンスがあります。

彼に心から感謝すると同時に、心よりご冥福をお祈りしたいと思います。

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Obituary of Tony Hsieh, former CEO of Zappos

The news came as a shock to me.
Legendary entrepreneur Tony Hsieh, who was the CEO of Zappos, the famous online shoe store that Amazon is said to have succumbed to, passed away suddenly on November 27, 2020. He was 46 years old. That’s the same age as me.

According to local U.S. media, he died from injuries sustained in a house fire while visiting Connecticut.

He was not as well known in Japan as Jeff Bezos or Steve Jobs, but to me (Fujiwara), he was an even greater and more learned businessman than Jeff Bezos and Jobs, so the news of his sudden death was very disconcerting.

I learned a lot from Tony Hsieh, who was the same age

I learned about him (Tony Hsieh) more than a decade ago, I believe. I remember devouring his books, knowing that he was a businessman my age, had founded his business close to mine, and that he had created a business model that shook even Amazon by creating an organization that pursued ES improvement.

Putting the corporate culture and values at the center of the organization, he built it with the happiness of the employees at the forefront. And those employees will inspire customers. As a result, Zappos will be flooded with word of mouth with customer appreciation and praise, and the company will go on to achieve results that will force Amazon to give in.
Then Hsieh sold Zappos to Amazon in 2009 for about $1.2 billion, but even after becoming part of Amazon, the business model has continued to run on its own, without being absorbed into the Amazon platform.
In other words, this is a sign that Amazon has recognized the superiority of Zappos’ structure over its own platform in terms of improving business performance.

I didn’t know Mr. Hsieh directly, but I have learned a lot from his book (The Legend of Zappos) and from the information disseminated by those who have interviewed him.

Think about the happiness of employees before pursuing profit.

Tony Hsieh’s management stance of building a corporate culture and seeking ways to make employees happy before pursuing profits has had a great influence on my thinking and actions.

Zappos is a company that believes that if you build a company where employees enjoy working, sales will naturally increase, which is exactly what I have been trying to teach in my book ES2.0 and in this newsletter for the past three years.

Why aren’t their employees working hard? Why aren’t they working to their fullest potential?
It’s because there is no system to reward them for giving it their all.

Rewarded is not only about external rewards such as salary and treatment, but also internal rewards such as a challenging environment, an environment where you can grow, and a feeling of being needed by others.

I’m convinced from my own experience that this is essentially the same thing that Tony Hsieh did with Zappos, and that Zappos thinking and practice is deeply and profoundly embedded in my own core principles.

Also, the respect that each employee has for his or her peers and management has a huge impact on whether or not each one of us is serious about it.
Who in the world would want to work for a manager they don’t respect, let alone take seriously?

Many thanks to Zappos and Tony Hsieh!

The news of Tony Hsieh’s sudden death has made me think again.
I read his books probably about 10 years ago. It was about 13 years ago that I began to aspire to improve employee satisfaction.
In those days, my brain and heart, which had been through a lot of trial and error, absorbed Mr. Hsieh’s management attitude and philosophy like dry sand sucks water.

I haven’t had access to his writings and interviews in recent years, so I don’t exactly understand the latest Tony Hsieh that has evolved since before, but I still think the foundation of his personality would have remained the same.

The essence of Zappos and Tony Hsieh’s philosophy is at the root of the organization and the various services that I and the Employee Satisfaction Institute will be creating for the future.

I would like to thank him from the bottom of my heart and pray for his soul.

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一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

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