負けたら終わり？ 松下幸之助・稲盛和夫が伝えた“ど真剣”な仕事術

松下幸之助の「負けたら終わり」という覚悟

商売でも真剣勝負で負けたら首が飛ぶんだ。
君、商売で負けてんねんから、そこに首を出してくれ

この言葉は、パナソニック創業者の松下幸之助氏のものです。
「真剣」という言葉がもつ本来の意味を、私たち現代人はきちんと理解できているでしょうか。

「真剣勝負」とは何か？ 仕事に覚悟を持つということ

真剣で斬り殺される覚悟を持って仕事に向き合うこと。それが真剣勝負です。

もし「仕事に真剣に取り組む」と言うのであれば、それは竹刀で鍛錬をするのではなく、本物の日本刀（真剣）で相手と立ち合うということ。
その結果は、相手を死に至らしめなければ、こちらが死ぬという場に自分が置かれていると認識する必要があります。

竹刀での立ち合いは、最悪でも大怪我で済みますが、真剣での立ち合いはその場で文字通り首が飛ぶわけです。

松下幸之助と稲盛和夫に共通する“本気”の姿勢

松下幸之助氏は、商売（ビジネス）の現場で、商売人（ビジネスパーソン）に、真剣勝負とは何かを本気で伝えてくれた経営者です。

私たちは、「真剣」という言葉をあまりにも軽く考えすぎています。

京セラ創業者の稲盛和夫氏は、「ど真剣」という言葉をよく使っていたと言われています。

稲盛氏もまた、真剣勝負という言葉を正しく理解し、仕事に向き合ってこられた方です。その姿勢は、さまざまなエピソードからも伝わってきます。

そして、本当の真剣勝負を知らない世代の私たちに、「ど真剣」という言葉を通じて、真剣勝負とは何かを教えてくれました。

現代のビジネスパーソンへの問い：「本当に真剣か？」

私も含めて、現代のビジネスパーソンは、もし本当の真剣勝負の世界にいたなら、とっくに斬り殺されていたであろう人たちばかりです。

それでも、今まだ命があり、こうして生きることができています。

今のこの瞬間に命があるという事実と、恵まれた環境に感謝し、「負けたら首が飛ぶ」という意識をもって日々の仕事に向き合う。

それができれば、今よりもはるかに高い志を持ち、高い目標を設定すべきであるとわかります。

もっともっと、できることは多いはずです。