個人も組織も、健康診断が欠かせない
もともと自覚している病気は全くなく、健康不安もなかった私ですが、数年前に出会った内科医の診断とその結果をもとに、栄養状態を最適化すべく食事を根本的に変え、腸内環境改善に取り組みはじめました。
半年から一年くらいで、実際の治療効果をカラダ全体で実感できるようになったわけですが、食事を根本的に変えてからわずか三ヶ月程度で腸内環境がかなり良くなってきていることを実感できるようになりました。
ただし、医師は「腸の炎症を自覚できる人は少ない」と言います。
私自身、医師の診察とバイオロジカル検査を受けるまでは、特に腸内環境の不調を感じていたことはありませんでした。便秘や下痢、腹痛などの症状はもちろん、それ以外での体調不良も感じていませんでした。
しかし、医師の指導のもとに食事を変え、腸内環境改善に取り組みはじめたところ、少しずつ少しずつ、「あれ?なんだこれは!?」「今まで健康だと思っていた自分の認識はなんだったんだ!?」というような、今までの人生で感じたことのない体調の良さと、睡眠の質の向上、そして思考が日々クリアになっていく様を実感し始めたのです。
マネジャーに求められる組織診断力
ちょっと乱暴に例えるならば、今まで東京から大阪まで歩いて移動するしか選択肢を持っていなかった人が、ある日新幹線という乗り物を知って、それではじめて移動してみたら、「あれ?なんだこれは!?」「今まで徒歩移動が最適と思っていた自分の認識はなんだったんだ!?」みたいな感覚です。
ちょっと乱暴すぎる例えかもしれませんので、もう少し現実的な例えをします。
クルマのタイヤの空気圧が、2.0キロが標準だとします。空気圧チェックをせずに、ずっと乗り続けていると、少しずつタイヤの空気圧が低下していきますが、一般的なドライバーは、日々のごく少量ずつの空気圧低下を感じ取ることはできません。
空気圧2.0キロの状態を、一気に空気を抜いて1.0キロくらいにすると多くの人はその違いを感じ取ることができますが、毎日乗っているクルマが、微量ずつ空気が抜けていくと、1.0キロくらいまで低下しても、クルマの性能やメカニカルなことに詳しい人でなければ、ほとんど気がつくことはありません。
そして、その空気圧1.0キロの状態のクルマを運転していても、多くの人は不具合(クルマの健康状態の悪化)を感じ取ることができず、人によっては「自分のクルマはずっと変わらず調子がいい」と思ってしまっています。
しかし、その状態(空気圧1.0キロ)から、適性空気圧の2.0キロに戻すと、「あれ?なんだこれは!?」「今まで自分のクルマは調子がいい思っていた認識はなんだったんだ!?」と、必ずこういうことになります。
人間の身体も、おそらくは同じなのではないかと想像しています。
ある日急激な変化があれば、誰でも自分の体調変化に気がつくことができますが、日々微量の変化の場合、一定レベル超えるまでは自分の体調変化に気づくことができず、自分は健康を維持していることに対して疑うことはありません。
まさしく私がそうでした。
私自身は、医療に関することは素人です。
知人や友人、取引先の人にまで、なぜか様々な健康に関するアドバイスを求められることが増えたのですが、何度も言うように私は素人ですので、医療知識に詳しいわけではありません。
ですので、私が言えるのはあくまでも個人的な見解や感想でしかなく、できるだけレベルの高い医師のセカンドオピニオン、サードオピニオンを聞くことを勧めることしかできません。
経営者の使命 – 組織の本質的活性化へ
くどくどと書いてきましたが、何が言いたいかというと、組織の健康状態(従業員満足度)にも同じことが言えるということ。(この分野については、私は専門家ですのでハッキリ断言できます。)
組織は毎日毎日、少しずつ、日々タイヤの空気が微量ずつ抜けていくようにして、ほとんどの経営者やリーダーが気づかないレベルで、不健康(従業員満足度の低下)になっていきます。
自社に限ってそんなことはないと思いたい経営者もいらっしゃるでしょうか、毎日を淡々と仕事しているだけでは、残念ながら組織は日々不健康になっていると思ったほうが良いでしょう。それを日々改善しつづける責任者は、他でもないみなさん一人ひとりです。
経営者やリーダーが、組織の健康状態にいつも細心の注意をはらうこと。
組織の健康も、自分の身体の健康も、守るという意識ではなく積極的に攻めていく。
風当たりは強いかもしれませんが、先頭を走り続けるメリットはとても大きいのです。
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一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
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