ボーナスステージの終焉:歴史的低金利の幕引き
インフレ局面なのに超低金利という、歴史的に見ても稀に見る状況は「ボーナスステージ」だと何年も前から私のメールマガジンでお伝えしてきました。
しかし、そのボーナスステージがついに終わりを迎えようとしています。
2024年7月の金融政策決定会合では、政策金利を0.25%に引き上げる追加の利上げが決まり、日銀の植田総裁が会見を行いました。
今後、半年ごとにじわじわと政策金利が上昇するという見方をする専門家が増えています。
長年続いた金融緩和から、ようやく金融引き締めに舵が切られたわけです。
しかし、こういうタイミングが来ることは、もうかなり前から誰もが分かっていたはずですし、私たちには十分に準備をする時間もありました。
インフレと金利上昇に備えた戦略:準備が勝者を決める
インフレも金利上昇も、長年のデフレ&ゼロ金利があたり前だと信じ込んで思考停止していた人には、苦しい状況かもしれません。
しかし、現在の日本のインフレや金利上昇に向かっていく流れは健全で正常なレベルにあり、この状況を見越して経営戦略や人生戦略を立てておくべきなのです。
まともな経済感覚を持つ人であれば、10年以上前からその準備をし、ボーナスステージを楽しんできたのではないでしょうか?
一方で、適切な準備を怠った人たちは、インフレや金利上昇に右往左往しているのも事実です。
インフレ時代の金利上昇で得をする人、損をする人
「金利が上がると住宅ローン破産や企業倒産が増える」というエコノミストやジャーナリストの言葉を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、それは本当にそうなのでしょうか?
政策金利が0.25%上がった程度でガタガタ言う人は、冷静さを欠いているのかもしれません。
実際、インフレ局面では借金をしている人や企業が得をする場合が多いのです。名目上の返済金額が増えたとしても、インフレで借金の実質額は減少するのですから。
金融リテラシーのない人たちは、金利が上がると慌てて繰り上げ返済を検討し始めますが、実はこの局面で繰り上げ返済すると損をすることがあります。
インフレ&金利上昇時代の到来:勝ち組になるための行動とは?
多くの会社がこのインフレ局面で賃金を上げています。
賃金が上がらないと嘆くなら、賃金が上がっている会社に転職するのも一つの手です。
現在は儲かっている会社が人手不足であるため、収入を上げるチャンスでもあります。
また、事業を行っている人もこのインフレ局面で値上げをすることができ、利益を高めることが可能です。
現預金が多い人が得をするわけではなく、借金が多い人が得をする状況はまだしばらく続きます。
金融リテラシーを持ち、インフレ&金利上昇局面でどう行動するかをよく考え、戦略を立てていくことが重要です。
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