マルチタスクとは、一度に複数のタスクや作業を行うことを指す言葉です。
例えば、同時にメールを書いたり、ミーティングに参加したり、文書を作成したりなど。
しかし、心理学的に「マルチタスクができる人」は人口の約2%しかいないという研究結果があります。
マルチタスクは諦めるべきなのでしょうか?
マルチタスクに取り組むことはよくないことなのでしょうか?
実際のところ、マルチタスクなんてこなしていない
マルチタスクを行っていると思っている人の殆どは、実際のところ、タスクをすばやく切り替えているだけで、同時に複数の物事に取り組んでいるわけではないのです。
ただジャグリングしているだけ、というのが現実です。
もちろん私も、人口の約98%の側の人間の一人です。
もし、読者のみなさんの中で、本当にマルチタスクができるような全人口の約2%の側にいる方がいらっしゃるようでしたら、ぜひともご連絡ください。
お目にかかりたい!
ということはさておきまして、私と同じ約98%側の人たちは、まずは自分が実際のところマルチタスクなんてこなしていないということを自覚し、「もっとも重要なことに集中する」ことを強く意識せねばなりません。
優先順位ではなく劣後順位を意識して、手放す仕事を決める
人生という限られた時間の中で、いかにして多くの成果を生み出していくか。
天才的な頭脳や身体能力を持っているわけではない自分が、いかにして世の中に役立つことができるか。
そのことを考えれば考えるほど、手持ちのボールを落とすまいと必死にあれやこれやと頑張るのではなく、まずは重要度の低いボールを離してから、重要なタスクに集中する必要があることがわかります。
そんな判断、決断も、自分の脳のコンディションを整えておかなければ適切にできません。
マルチタスクができる人になりたい!得意な人の特徴は?
多くの人が、マルチタスクを行っているつもりであっても実際にはジャグリングしているだけで、それによって注意力や集中力が分散されてしまい、タスクの処理時間が長くなるという問題が生じています。
それの状況を打破するためには、重要なタスクに集中することで、タスクの処理効率を向上させ、生産性が向上することに意識を向けることが重要です。
しかしそのような事を理解しても、「マルチタスクができる人になりたい!」という人もいらっしゃることでしょう。
現実には、マルチタスクを行うことが必要な場面も存在するため、自分が98%側の人間だということを自覚したとしても、そんな自分が完全にマルチタスクを行えないことを前提にする必要はありません。
実際のところ、タスクをすばやく切り替えているだけで、同時に複数の物事に取り組んでいるわけではないとしても、そのタスクの切り替えを自分でコントールし、戦略的なタスクの切り替えができるようにトレーニングを行うことができます。
一般的に「マルチタスクが得意な人」と認識されている人は、実はこのタスクの切り替えが上手な人です。
ジャグリングも、コントールできるかできないかで、その成果に大きな差が出ます。
マルチタスクが得意に見える人は、ここを日々意識して鍛えています。
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