ブログ

強靭な心と社会の試練:大谷翔平の闘いと信頼の重み

  • 公開日:

大谷翔平氏の現状と直面している課題

大谷翔平氏がトラブルに巻き込まれ、連日大きなニュースになっています。

これだけの問題ですから、真相はこれから解明されていくのだと思いますが、本件がどのように推移していくかにかかわらず、大谷選手にとってはかなりの正念場になっているだろうことは容易に想像することができます。

2024年3月24日現在、オープンになっている情報が真実であれば、通訳の水原氏に全面的な非があり、大谷選手にとってはいわゆる「もらい事故」であることには違いありませんが、自分に非がなくても事故をもらってしまったことには違いなく、彼の本業に少なからず影響を与えています。

大谷選手が信頼をおいていた水原氏を助けようとした、という情報には説得力があり、その後の彼の弁護士の発表「大谷は巨額窃盗事件の被害者」「水原氏の賭博による借金については一切知らなかった」という流れのほうが常識的には信憑性が低いわけですが、巨額窃盗事件の被害者かどうかは別としても、もらい事故の被害者であることは間違いなく、そんな大谷選手を周りの関係者が一丸となって「守る」という行動を取っていますが、これに対して、異議を唱える人はほとんどいないであろうと想像します。

むしろ、事実とは少し異なる流れだとしても、弁護士や周りが頑張って彼を守る動きを取り、それによって彼のプレイヤーとしての活躍に悪影響が出ないようなことを望む人が日本人の99%だと思います。(文化の違う国では、そうじゃないと思います。アメリカでは法律違反に対して義理人情は一切ないでしょうからね。)

社会的な支持と個人への影響

日本人のほとんどは、非のない大谷選手に対して応援する気持ちであると思いますが、法律やコンプライアンスに厳しいアメリカという国で生活をする大谷選手のメンタルに、一切の影響がないとは思えません。

大谷選手がいくらファンから愛されていたとしても、法律やコンプラ違反に対してアメリカ国民からは厳しく非難されるであろうことと、アメリカの法律でしっかりと裁かれるであろうことは容易に想像ができます。

こんなネガティブなもらい事故であっても、プラスに変換できるような強靭な精神力を、大谷選手には持っていてほしいし、事実持っている可能性は高いだろうと私は思っていますが、一部の関係者以外は見守る以外の選択肢はありません。

著名になればなるほど、社会的影響力があればあるほど、自分自身を律しているだけでは不十分であることが、あらためて明らかになりました。

信頼関係のある仲間の不祥事でも、火の粉がかかるということです。
さあ、この火の粉をどう考え、どのように受け止めるか。

信頼関係の重要性と周囲のサポートの価値と限界

私たちはこの事例から、多くを学ぶことができます。
自分には一切の非がない場合でも、自分が信頼しているビジネスやプライベートのパートナーが何かしらの不祥事を犯した場合、当然助けたいという感情が湧きますし、実際に助けるという判断や行動をすると思います。

しかしその判断や行動によって、火の粉を浴びてしまう可能性があるわけです。

火の粉を浴びるという事実がわかった時に、その火の粉から全力で逃げるのか。
それともその火の粉を全身で受け止め、もらい事故的な火事をもらってしまっても、甘んじて受け止めて、そこから再起する選択をするのか。

大谷選手の場合、あまりにその存在の影響力が、野球界だけでなく社会全体対して大きなものであることから、本人の意思には関係なく、周辺の関係者が「全力で火の粉から逃げさせる」「本人が火事に巻き込まれないように」という選択をして、本人にはその対応すら直接させないように全力で画策をしていることが、日本国内に住む一般市民の私たちにも伝わってきています。

しかし皮肉なもので、周辺の関係者が、そうして大谷本人を守ろうとすればするほど、彼が直接メディアの前で本件について話をしないことに対する批判の声も高まってきます。

いずれ、彼が本件に関して直接口を開くタイミングは来るのだろうと想像しますが、彼の弁護士の発言との一貫性が保たれるようなこと(「水原氏が賭博に関与していたことや借金をしていたことは知らなかった」「違法賭博の借金を助けるような資金提供は一切していない」「私は彼からお金を盗まれた」)しか言えないとしたら、彼の心の葛藤は想像するにあまりあります。

水原氏がとんでもないことをしてしまったことは、誰の目にも明らかですが、人間は誰しも失敗をする生き物です。

信頼関係のある仲間の一度や二度の失敗は、心ある人ならその失敗を助けたいと思うのが普通の心理であり、その優しい彼の心をなかったことにしなければならないことは、本人のみならず関係者も苦しい胸の内であろうと想像します。

内面の葛藤と人間性の探求

人間は、弱い生き物です。
それはあなたも私も同じであり、あなたや私が信頼する仲間も同じです。

失敗をすることもあれば魔が差すこともあるのが人間で、悪いことだと分かっていても依存症になってしまうこともあります。

悪いことをすれば、相応の罰を受けねばならないのは仕方がありませんが、大谷翔平という偉大なプレイヤーの選手生命を守るためには、彼にウソを言わせなければなりませんし、彼の優しい心からくる判断や行動を無かったことにしなければなりません。

そういうことを考えれば考えるほど、全く関係のない私まで、心が苦しくなってきます。
皆さんは、この一件について、どのような意見を持っていらっしゃいますか?

日本で唯一のESに特化した
会員制メルマガ

月額880円(税込)※1ヶ月間無料購読可

会員制メルマガについて詳しく見る

当社の「従業員」の定義

当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。

一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

書籍のご案内

ES2.0書籍のサムネイル

代表の藤原清道が自ら経営する会社での実体験を通して得た、従業員満足度を上げるための実践的なノウハウをお伝えする、経営者やリーダー必読の一冊です。

Amazonで購入する
ES2.0書籍のサムネイル

手軽に学び始めたいという方はこちら

日本で唯一の
ESに特化したメルマガ

メールのアイコン

2008年の創刊以来、毎日配信し続け5750号。
採用や組織作りを中心とした現役経営者の思考を学べる
1ヶ月間無料の日刊の会員制メールマガジンです。

会員制メールマガジンを購読する

気軽に情報収集から始めたい方はこちら

X / YouTube

従業員満足度研究所 代表 藤原清道

Xは毎日発信、YouTubeも平均月に2本アップ。
採用や組織作りなどについて無料で学べる公式アカウント。
メルマガはハードルが高いと感じられる方は、
まずSNSのチェックから始めてみてはいかがでしょうか。

対談企画

定着と報酬の関係

代表の藤原清道が、株式会社ワイキューブ創業者で境目研究家の安田佳生さんと対談しています。

サービスについてご質問などがございましたら、こちらからお問い合わせください。

お問い合わせはこちら