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安田佳生さんとの対談 9【「従業員」という言葉は使ってはいけない?】

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元ワイキューブの社長で境目研究家 安田佳生さんとの対談企画

人は何のために働くのか。
仕事を通じてどんな満足を求めるのか。
時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。
その中で「ES(従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング)」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道が、安田佳生さんと対談していきます。

雇わない株式会社というユニークな会社の取締役も務め、「雇わない経営」を標榜する安田さんと、ESの向上を使命に事業展開する私(藤原)の対談を、ぜひ読んでいただければと思います。

第9回目は【「従業員」という言葉は使ってはいけない?】という内容です

「従業員」という言葉を、私は自分の会社の社名にも使っています。
しかし、従業員という言葉には、「従う」という言葉が入っていることから、ネガティブな印象を受ける人がいることも事実です。

そういう理由から、組織で働く人に対しての呼称として「従業員」という言葉を使わずに、違う言葉で表現する会社も増えました。

スタッフ
メンバー
キャスト
クルー
パートナー
アテンダント
フェロー

このように、従業員や社員という言葉を、横文字に言い換える企業が増えてきました。

変わったところでは、「まごころさん」という呼称を使っているところもあります。

元々は、従業員という言葉に「経営者や組織が決めた方針や仕事に従う人」という意味があり、転じて「従わせる」「従うのがあたり前」という意味に無意識レベル捉える人も出てきた言葉、と私は認識しています。

そのため、上述のような呼称の言い換えで、組織に所属して働く人に対して、敬意を持って接するようにしようと考えだしたのが最初期の取り組みです。

こうした呼称の言い換えを始めた最初期の頃の企業では、組織に所属して働く人に対して、経営者やリーダーが一貫して「大切にしたい」「人間としては対等の立場で働きたい」という気持ちがありました。(例外はあろうかと思いますが)

しかし、時代が進むにれて、こうした呼称変更が、悪い意味での「テクニック」として使われるようにもなってきたというのも、一面の事実としてあります。

企業によっては、非正規雇用などで待遇が良くないにも関わらず、呼称をそれっぽいものにすることで、やりがいや仲間意識を過度に植え付けようとするような意図が見え隠れするようになったのです。

そしてそういう企業では、キャストやクルー、フェローなどという言葉は、あくまでも雇用されている側だけの呼称で、経営者に対してはそのような呼称を使いません。

言葉だけはそれっぽいものを使っても、結局は、雇用する側(エンプロイヤー)と雇用される側(エンプロイ)を分ける言葉であることには変わりがなく、雇用する側が雇用される側に対して、建前として尊重や敬意をもっているということを示しているに過ぎず、ここに私はずっと違和感を覚えていました。

結局、どんな言葉を使って言い換えても、雇用する側と雇用される側を区別した呼称である限り、「経営者や組織が決めた方針や仕事に従う人」という本質的な意味から脱することはできないわけです。
敬意を持って接していたとしても、です。

そこで私は、一周回って、あえて「従業員」という言葉を使うようにしたのです。

なぜ「従業員」という言葉を使うのか?

この安田さんとの対談ページを読んでいただくと、私の真意が伝わるのではないかと思います。

以下をクリックして、対談内容をチェックしてみてくださいね!

【「従業員」という言葉は使ってはいけない?】
安田佳生 ✕ 藤原清道 連載対談第9回目

私が経営する全ての会社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。

一般的には、経営者や会社に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、当社では理念やクレドに「従う」という意味で、経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

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当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。

一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

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