1. 幸せとウェルビーイングの違いとは?心理学と幸福学を超えて
従業員満足度の向上を志し、ひとりひとりの幸せや満足を本質的に追求していくと、心理学や幸福学のようなものにとりわけ精通していなくても、人間の心の状態や変化について詳しくなっていきます。
「幸せ/幸福」という言葉は、英語のハピネス(happiness)とウェルビーイング(well-being)という二つの言葉で表現され、日本語を母語とする人にとってはその違いを明確に理解することは難しいのですが、ハピネスとウェルビーイングは、英語話者の間では、違う意味のものとして使い分けられていると言います。
私の英語力は、英語圏の国でそれなりに生きていける程度の最低限の能力しかありませんので、私自身がハピネスとウェルビーイングをはっきりと使い分けられるほどこの二つの言葉が持つ使い意味を理解できてはいません。
それでも、私が目指す「従業員満足度の向上」「従業員エンゲージメントの向上」は、「ウェルビーイングの向上」ということにかなり近いと感じています。
2. ウェルビーイングとは何か?従業員満足度との関連性を探る
ウェルビーイングとは、私がよく言っている「脳と心と体と精神の健康がバランスよく満たされている状態」で、こう考えたら、外的報酬をどれだけ高めても従業員満足度は一定以上に向上しないけど、外的報酬をしっかりと安定させておかなければならないということがわかります。
肉体的にも、精神的にも、経済的にも、霊的にも、未来に向かってすべてに満たされている状態がウェルビーイングです。 単に、短期的な快楽に満たされていることがウェルビーイングではありません。
自分にとって辛いことがたくさんあっても、あったかい温泉にゆっくりと浸かって、風呂上がりに冷えたビールを飲んだときに、「あ~、幸せだなぁ~」という言葉が出るのは、これはこれで幸せであることには違いありませんが、それだけをもってウェルビーイングであるとは言えません。
臨時ボーナスが支給されたり、給与が数倍になって生活水準が向上したら、それはそれで幸せであることには違いありませんが、それだけをもってウェルビーイングであるとは言えません。
3. 組織のウェルビーイング向上戦略:従業員満足度とエンゲージメントを高める方法
従業員満足度・従業員エンゲージメントを本質的に向上させてウェルビーイングを高めていきたいと考えるなら、組織として挑戦していることを従業員一人ひとりが、自分ごととして全力を尽くして取り組みたくなるような仕組みや仕掛けを設計する努力が欠かせません。
「何かを成し遂げるための努力の過程がウェルビーイングを高める」のです。
そして、そういう組織を作るための努力が、私達のウェルビーイングも高めていくのです。 このポジティブループに入っていくと、急速に従業員満足度が高まっていく実感を得られるでしょう。
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当社の「従業員」の定義
当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています。
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。
一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で、
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