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対談|少子化は「遺伝子のふるい落とし」なのか?教育と淘汰の未来を考える

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安田佳生さんとの対談 65【子供を産まない遺伝子が淘汰される?】

人は何のために働くのか。
仕事を通じてどんな満足を求めるのか。
時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。
その中で「ES(従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング)」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道が、株式会社ワイキューブ創業者の安田佳生さんと対談しています。

雇わない株式会社というユニークな会社の取締役も務め、「雇わない経営」を標榜する安田さんと、ESの向上を使命に事業展開する私(藤原)の対談を、ぜひ読んでいただければと思います。

定着と報酬の関係

こんにちは。今日は、先週公開された安田佳生さんとの連載対談をご紹介します。

▼対談記事はこちら
【子供を産まない遺伝子が淘汰される?】

私たちは「強い遺伝子」の末裔なのか?

私たちは先祖から遺伝子を引き継いで今に至ります。
そしてその遺伝子は、何千年、何万年という歴史をくぐり抜けてきたものです。

歴史上のさまざまな環境や出来事の中で、環境に適応できない「弱い遺伝子」は淘汰され、適応できる「強い遺伝子」が残ってきたと考えられます。
つまり、現代に生きる私たちは、ある意味で「環境適応に成功してきた遺伝子」の末裔とも言えるでしょう。

ユダヤ人はなぜ「優秀」だと言われるのか?

人類全体の中でも、民族ごとに異なる淘汰圧が働いてきました。
その中でも、ユダヤ民族はよく「優秀」と言われる代表例です。

これは科学的に立証された話ではなく仮説の域を出ませんが、ユダヤ人は長年、差別や迫害を受けながらもヨーロッパ社会で生き延びる必要がありました。
その結果として、金融・医療・学問など知識や交渉力が求められる職業に就くことが多くなったと考えられています。

そのような環境に適応できた人のみが生き残り、次世代にその資質を引き継いでいった
だからこそ、現代では「ユダヤ人に優秀な人が多い」と言われるようになったのです。

ノーベル賞とユダヤ人の圧倒的な比率

数字でもそれは明らかです。
ユダヤ人の世界人口は約0.2%にすぎませんが、20世紀以降のノーベル賞受賞者の20%以上をユダヤ人が占めています。

  • 医学・生理学賞:約25%
  • 経済学賞:30%以上

また、起業家においてもユダヤ人の比率は非常に高く、これは広く知られている事実です。

ユダヤ人が「頭脳で生きる」ことを選んだ理由

ユダヤ人が優秀だと言われる背景には、環境によって職業選択が制限されていた歴史もあります。

土地や権利を持てなかった彼らは、目に見える資本ではなく、目に見えない「頭脳資本」や「知識資本」で生きていく道を選ばざるを得ませんでした。

つまり、持たざる者だったがゆえに、
交渉術・語学・計算力・知識を武器に、頭脳で生き抜く文化を築き上げたのです。

教育文化としての「遺伝子」

このような文化は、教育を通して子孫に引き継がれていきました。
その結果として、現代でも「ユダヤ人に優秀な人が多い」と言われる状況が続いています。

つまりこれは、「教育文化」が長い年月をかけて定着し、
ある意味ではそれも文化的な遺伝子とも言えるのではないか、というのが私の考えです。

人間としての魅力は知的能力だけでは測れない

一方で、知識や論理的思考力に適応していない人もいます。
私が魅力を感じる人の中にも、「そういうことは苦手」とはっきり言いながら、人生を楽しんでいる人がたくさんいます。

学歴社会では学歴や知識で人を評価する風潮がありますが、
人間としての本質的な魅力は、そういうものとは無関係だと思っています。

日本社会に残された「多様な遺伝子」

日本では、知的資本ではなく、もっと直感的・感覚的に生きていくスタイルで幸せを得られる環境が、一定程度残っています。
だからこそ、知識や論理に頼らない「別のタイプの遺伝子」も日本には残ってきたのでしょう。

ユダヤ人社会が抱えた遺伝子の淘汰圧

しかしユダヤ人社会では、知的能力を活かさなければ生き残れない状況が続いていました。
結果として、論理力・交渉力に適応した遺伝子や文化スタイルだけが生き残ったのではないでしょうか。

少子化の日本:どんな遺伝子が残るのか?

少子高齢化が進む日本において、
「子供を産みたくない」「自分の人生を優先したい」と考える人が増えていることが、少子化の一因とされています。

このような人たちの遺伝子が残らないとすると、将来的には
「子供を産みたい」「子育てが好き」な人の遺伝子が多数派になっていくのでは?
という見方もあります。

ですが、私はそれほど単純ではないと思っています

世界人口は増える一方で、未来はどうなる?

日本を含む先進国では出生率が下がっている一方、
世界全体の人口は増加を続けています。

では、どの国、どの民族の遺伝子が今後増えていくのか?
そして、知的思考ができる社会に属する遺伝子は、今後の人類にとって必要とされるのか?

こういった問いにこそ、これからの時代を読み解くヒントがあるのではないでしょうか。

以下をクリックして、対談内容をチェックしてみてくださいね!

子供を産まない遺伝子が淘汰される?
安田佳生 ✕ 藤原清道 連載対談 第65回目

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一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

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