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ブレない人はカッコイイ。ブレることもまた、カッコイイ。

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bure

 いつもは、「ですます調」で書いているこのブログだが、今日は、「だである調」で書いてみたいと思う。

 今までの文体に慣れた読者にとっては、多少の読みにくさも感じることと思うが、何とぞ諒承されたい。

 さて、突然の文体変更。一体どういう心境の変化か?

 記事を書くにあたっての心境の変化は自覚するところでは全くないのだが、直前にある論文を読んでいたことが筆者の脳に多分な影響を与えたのだと思う。

 ここで、ひとつ重要なことに気がついた読者諸氏もいるだろう。いくら筆者が、「心境はいつもと変わらない」と言ってみたところで、これだけ文体が変われば読者に与える印象はかなり変わってこようというもの。ましてや筆者は、一中小企業の経営担当者でありライターでも何でもない。(ライダーではあるが。笑) そんなライターでもない人間が、文体を変えるということだけでもツッコミどころは満載である。

 日本語は本当に難しい。こうして口語調ではない文章を初めて書いてみて痛切に母国語の難しさを感じる。文章のプロがまかり間違ってこのブログに訪問したら、これを読みながら苦虫を噛み潰すに違いない。いや、そもそも、数行目を通しただけであまりの悪文に耐えられず退出しているのではあるまいか。そう考えたら、ここまで読み進めてくれている方には心からの感謝を申し上げなければならない。「悪文にお付き合いいただきありがとう」と。
 そう、なぜならばこの記事、まだ本題にも入っていないのである。

 「従業員満足度世界一への挑戦記(旧タイトル)」我ながら随分たいそうなブログタイトルをつけたなあと、ふと冷静に振り返ると多少の恥ずかしさもあるのだが、ブログ開設当初は何の疑問もなくこのタイトルをつけた。他にタイトルの候補もなかったし、途中で変えたい思ったことも一度もない。ブログを開設してから約二年。その間本当にいろんな出来事があり、大きな出会いや別れも経験し、二年前とは社内も社外も大きく変わった。有名なダーウィンの進化論で言うところの、「適者生存」。適正の合わない会社や人間は業界や組織から退場を余儀なくされたそんな二年だったと思う。弊社ですら戦術レベルでは朝令暮改も日常茶飯事であった。そんな激動の時代に生きていながらも、唯一ぶれることのなかった筆者の軸が、この「従業員満足度」なのである。

 人間というのは兎角ブレやすい生き物だ。それは国のリーダーであるはずの政治家を見ていれば一目瞭然である。メディアや世論、友人知人の意見を聞けば聞くほど、そのブレ幅はさらに大きくなる。しかしブレるということも、事と次第によっては悪いことばかりでもない。人の意見に左右されるというのは、良く言えば、「柔軟」であるということ。言うまでもなく柔軟性というのは成長には欠かせないスキルのひとつである。では、何に対してブレるのが良くなくて、何に対してブレるのが悪くないのか。これに対しての筆者なりの答えをここで示すことで、本日のブログ記事としようと思う。

 読者の皆さんは、人生における「使命」や「目的」をお持ちだろうか。この世に生を受け一度きりの人生の中で命をかけて取り組みたいもの、それが「使命」であり「目的」ということになるのだが、こういう堅い言い方をしてしまうと、多くの人は、「そんなこと考えたこともない」と思うかもしない。しかし、考えたこともない人にも、掘り下げれば必ず「使命」や「目的」がある。それは「こだわり」という言い方で表すかもしれないし、「想い」という言葉かもしれない。とはいえ、それらを顕在させ言語化していなければ、自身で気づくことができないものでもある。

 しかし、気づいていなくても各々が必ず持っているのが上述のそれである。そしてこれが、何があってもブレてはいけない軸なのである。

 マイクレドという言葉を聞いたことはあるだろうか。長くなるので本稿での詳細説明は割愛するが、一言でいうとこのマイクレドというのは、自分の使命や目的、そして行動ルールなどが一枚のカードにしてまとめられているもので、自身のモチベーションを維持する為のツール。ツールという意味では、それは使う人次第で効果効能は変わってくる為、万人に必要不可欠な物ではないが、もしまだ自分の「使命」や「目的」にまだ気づくことができていない人には是非お勧めしたい。このツールをつくる課程で、自身の内面深くに眠る「使命」や「目的」を必ず顕在化させることができる。

 話を元に戻そう。呼び方は何でもいい。使命でも目的でもミッションでもクレドでも何でもいい。自分自身がしっくりくる言い方で表現にすれば良いだけで、本質はどれでも一緒である。(以降それらを便宜上「使命」と呼ぶ) ブレてはいけないのは、この使命に対してということである。

 では翻って、何に対してはブレてもいいのか。昨今はブレないことがカッコイイという風潮もありそれに対して異論があるわけではないのだが、一切ブレないのは悪い意味での頑固と同義でもあるからこれは良くない。良い意味でブレるというのは、言い換えれば柔軟性が高いということ。では、柔軟性とも言える、良い意味でのブレとはどういうことかを考えてみたい。何に対してブレてはいけなくて、何に対してブレてもいいのか。

 筆者の結論はこうである。

 ブレてはいけないもの。それは「使命」。
 ブレていいもの。いやむしろブレた(柔軟性がある)ほうがよりいいもの。それは「使命以外のすべて」である。

 手前味噌になるが、筆者自身の事例を紹介して本稿を纏めておこう。
 「従業員満足度世界一への挑戦記」これがブレない軸(=使命)であり、これ以外の事柄は、すべてこれにたどり着く為の手段に過ぎない。手段は常に外的要因に柔軟に合わせていく。手段についての朝令暮改が日常茶飯事であるということもこうして考えるとご納得いただけるのではないかと思う。

 ブレないことがカッコイイといわれる昨今。すべてにおいてブレないとしたら、それはタダの頑固者である。

 ブレないかっこよさと、ブレるかっこよさ。
 
 本当にカッコイイ大人とは、その両方を併せ持っているものである。真にカッコイイ人を見極める目を養う為にも、まずは自らがしっかりとした軸(=使命)を確立しておきたい。
 そのために、まずは マイクレドをつくってみてはいかがだろうか。

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