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他人のことはよく見える。自分のことは見えにくい。

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本日(2010/2/28)は東京マラソンですね!

ということで、マラソンにちなんでこんな話題。

これからマラソンをしてください。もちろんゴールは自分で探してください。
心配しないで、君ならできるから。
ぜひ上位入賞を目指してほしいなあ、いや、やはりトップを目指してほしい。
ゴールしたあかつきには賞金をタップリだしますから。

これは、松本順市さんという方が書かれたこちらの書籍から抜粋転記
させていただいたものですが、

これを読んで、あなたはどうお感じになられたでしょうか?

もしあなたがマラソンのコーチなら、まさかこれからマラソンを始めようと
している選手の卵に向かってこんなことは言わないと思います。

しかししかし、

ビジネスの現場では、こういうことが恐ろしいほどよくおきています。

現に私(藤原)が過去にしていたことを振り返ると、
このマラソンコーチを笑えないような自分がいたことに気付かされます。

「さぁ、仕事をがんばろうぜ!」

「目標?ビジョン?ゴール? そんなものは自分で探すんだよ。
 人から与えられたゴールを目指しても面白くないだろ?」

「心配するなって。お前ならきっとできる!」

「やるからには、上を目指してがんばれよ。」

「いやいやどうせなら、トップを目指そうぜ!」

「やればやっただけ、給料が上がるのがウチの会社だ。
 他の会社とは違ってたっぷり出すぞ。やる気出るだろう?」

どうでしょう?
前出のマラソンコーチを笑えないのではないでしょうか?

ここまでひどくなくても、これに近いことをいう人が
あなたの会社にもいませんか?

もしくは、あなた自身がこんなセリフを言ってたりしませんか?

経営者だけでなく、あらゆる組織に所属する全ての人たちは、
これを意識しておく必要があると思います。

「社長!ウチの会社のビジョンってなんですか?教えてください!」

「おまえはそんなこと考えず、まずは目の前の仕事に対して
 全力で取り組めばいいんだよ。
 能書きや理屈はやるべきことをやっている人間が言うもんだ!」

「はぃぃ。わかりました・・・」
 (社長は金儲け以外のビジョン持ってないんだろうなぁ…)
 

こういう会話が公然と成り立ってしまう組織では、
優秀な人材から順番に辞めていくようになります。

優秀な人材は、上司が明確なビジョンを持っていない組織では
長く働いてくれません。

そして

「所詮ウチらみたいな中小企業には、優秀な人材はなかなか来て
 くれないし、来てくれても長くは続かないんだよなぁ…

 だけど、大手並みの待遇を求められてもそれは無理って話よ。

 やっぱり中小企業は、大手から漏れたような人材集めて頑張る
 しかないんだよな。」

なんて結論を導き出している企業経営者も少なくありません。

経営者も含めた、組織の中の全ての人たちは、
その組織のビジョンやゴールを明確に語ることができなければ
いけません。

以前に訪問した、ある会社の現場でこんな声が聞こえてきました。

「ウチの会社って何を目指してるんだろうね…」

「単に、社長とその一族が良い生活したいだけなんじゃないの?」

これでは、江戸時代末期の徳川幕府と一緒です。

そんな徳川幕府が、その後どうなったかというと、
それはみなさんも知ってのとおりです。

「さぁ、仕事をがんばろうぜ!」

「目標?ビジョン?ゴール? そんなものは自分で探すんだよ。
 人から与えられたゴールを目指しても面白くないだろ?」

「心配するなって。お前ならきっとできる!」

「やるからには、上を目指してがんばれよ。」

「いやいやどうせなら、トップを目指そうぜ!」

「やればやっただけ、給料が上がるのがウチの会社だ。
 他の会社とは違ってたっぷり出すぞ。やる気出るだろう?」

こんなことを言っているから、
組織のベクトルがいつまでたってもそろわないんです。

新卒採用をやっていらっしゃる企業さんでしたら、
あと一ヶ月もすれば、新卒の新入社員が入ってきますね!!
弊社にも、有望な大卒社員が一名入社します。

新入社員に組織のビジョンやゴールは明確に語れますか?

そしてその新入社員の教育担当である先輩(上司)も
あなたと同じようにビジョンやゴールを語れますか?
そしてその先輩は、新入社員を正しくモチベート出来ますか?

もし出来ないとしたら、全ては経営者の責任です。

なんて、

他人事のように語ってしまいましたが…

今日のエントリーは、実は自戒のためのエントリー。

私(藤原)も、
まだまだやらなければならないことが多々あります。

さぁ、こうしてはいられない!!

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