
安田佳生さんとの対談 60【思考するバグがもたらす新しい視点】
人は何のために働くのか。
仕事を通じてどんな満足を求めるのか。
時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。
その中で「ES(従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング)」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道が、株式会社ワイキューブ創業者の安田佳生さんと対談しています。
雇わない株式会社というユニークな会社の取締役も務め、「雇わない経営」を標榜する安田さんと、ESの向上を使命に事業展開する私(藤原)の対談を、ぜひ読んでいただければと思います。
「考える力が強すぎる人」はなぜ生きづらいのか?
ちょっと人とは変わった感性を持ち、ちょっと人とは変わった生き方をしている安田佳生さん。
多くの人が全く疑問に思わないようなことにも違和感や疑問を抱き、自分の脳で理解し納得できるまで思考することが当たり前になっている方ですが、そのあたりがとても私とよく似ています。
安田さんも私も、世の中の様々なことに疑問を持たずに生きていくことができる人に対して、「本当にそれでいいの?自分で考えなくていいの?」という疑問を持ってしまうという、違うタイプの人から見れば、多分、結構な変わり者に見えているんじゃないかと思います。
学校や大企業で「落ちこぼれる人」の意外な共通点
こういうタイプの人間は、大勢の人が集まる組織、つまり学校や大企業のような組織では、心地よく生きられないタイプで、大きく落ちこぼれるか、組織からはじき出されてしまうかのどちらかです。
学校では、決められたことを決められたとおりにやることができる人間が、先生から好かれます。
そして、決められたこと、決まっていること、多くの人が常識だと思っていること、普通だと思っていることに疑問を持たずにいられて、その上で、決められたルールに従って努力できる人が、好成績を収めて高学歴を獲得します。
社会に出てからも、大企業では、決められたルールに疑問を持たずに、決められたやり方で結果を出す人間が求められていますので、学歴を基準に人材採用をするのは、ある意味で理にかなったやり方であると言ってもよいでしょう。
しかし、答えのない世界で道なき道を切り拓き、前例のないことや想定外の出来事を楽しみ、自分が考えて自分が決めた人生の豊かさや面白さを味わいたいと思うのだとしたら、あらゆることに疑問を持って生きるべきだと思っています。

「常識に違和感を持つ人」が組織に馴染めない理由
あらゆることが気になり、あらゆることを自分の脳内で咀嚼してからでないと飲み込めないタイプの、安田さんや私のような人間は、多分かなり少数派です。
人間社会というシステムの中では、いちいち疑問を抱かずに生きることができる人のほうが大半で、そうであるがゆえにそういう人が生きやすいような仕組みを採用している組織が多いわけです。学校や大企業がそうであるように。
安田さんや私のような人間は、人間社会の中でバグのような存在なんだと思います。
学校や大企業では、効率や生産性を重視して、バグをなくそうとしますから、当然生きづらい(笑)
「なぜ、三角関数を学ぶ必要があるのか?学んだ場合と学ばなかった場合で、自分の人生はどのように変わるのか?まずはそれを自分の頭で考えてからじゃないと、授業の内容が身に入らない」
「なぜ、上司の指示通りのやり方で仕事をしなければならないのか?経営理念に沿って成果を上げられるのであれば、違うやり方でもいいのではないのか?納得できないままで仕事をしてもやる気が出ないから、成果なんて出るわけがない。そもそも理念と現場の動きに矛盾がある。それについて社長はどう考えているのかを聞かなければ、まともな仕事なんてできるはずがない」
このように考えてしまう私のような人間は、学校や大企業では100%活躍できず、活躍できないばかりか、確実に落ちこぼれます。
安田佳生×藤原清道が語る、“社会のバグ”の可能性
しかし、そういう性格だったことから、何でも疑問に思ったら、何でも抽象度を上げて本質を考えるクセが、自然と身についたのです。
本質的な話題や、抽象度の高い話題で盛り上がることができる相手は少ないのでちょっとさみしいのですが、私にとって安田さんは、数少ない抽象度の高い話題で盛り上がることができる相手の一人でもあります。
人間社会システムのバグである二人(安田佳生さんと藤原清道)の、新しい視点を感じられる今回の対談を読んでみてくださいね。
以下をクリックして、対談内容をチェックしてみてくださいね!
【思考するバグがもたらす新しい視点】
安田佳生 ✕ 藤原清道 連載対談 第60回目
カテゴリ
人気記事
当社の「従業員」の定義
当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています。
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。
一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で、
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

手軽に学び始めたいという方はこちら
日本で唯一の
ESに特化したメルマガ
2008年の創刊以来、毎日配信し続け6080号。
採用や組織作りを中心とした現役経営者の思考を学べる
1ヶ月間無料の日刊の会員制メールマガジンです。
サービスについてご質問などがございましたら、こちらからお問い合わせください。
お問い合わせはこちら