
安田佳生さんとの対談 64【会社の都合と、社員の本音】
人は何のために働くのか。
仕事を通じてどんな満足を求めるのか。
時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。
その中で「ES(従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング)」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道が、株式会社ワイキューブ創業者の安田佳生さんと対談しています。
雇わない株式会社というユニークな会社の取締役も務め、「雇わない経営」を標榜する安田さんと、ESの向上を使命に事業展開する私(藤原)の対談を、ぜひ読んでいただければと思います。

こんにちは。今日は、先週公開された安田佳生さんとの連載対談をご紹介します。
▼対談記事はこちら
【会社の都合と、社員の本音】
組織開発の専門家として見てきた「ギャップ」
私はこれまで、組織開発や組織改革の専門家として多くの組織やチームの運営に携わってきました。
その中で確信しているのは、どんな会社でも「会社の都合」と「社員の本音」の間にはギャップが存在するということです。
そして、そのギャップにどう向き合うかが、従業員満足度(ES)の状態を大きく左右します。
自分の会社についても、完全に客観的に見ることはできません。
だからこそ、組織内では本音を話せる状態を整え、それを維持するための努力を続けています。
ですが、それでも100%本音を把握することは難しいのです。
理念が強い経営者ほど陥りやすい罠
熱い理念やビジョンを持つ経営者ほど、
「会社の都合」に社員の働き方や価値観を合わせようとしてしまいがちです。
・理想に沿う社員を高く評価する
・理想に沿わない社員の意見を聞く前に、理想に合わせることを求める
こうした行動は、理念が崇高であればあるほど起きやすく、結果として
社員が本音を言えない環境を生み出してしまいます。
社員は何のために働くのか?
経営者の皆さん、ぜひ考えてみてください。
- 社員は、なぜ今の会社で働いているのか?
- 働くことで、何を得たいと思っているのか?
- どんな未来像を思い描いているのか?
こうした問いに向き合わず、社員を理念実現の「手段」として見てしまう経営者は、
残念ながら長期的に強い組織を作ることはできません。
理解されない経営者の思い込み
経営者は、社員に理念やビジョンを「押し付けている」とは思っていません。
しかし、社員側からは「押し付けられている」と感じられることが少なくないのです。
理念やビジョンに共感して入社した社員でも、
自分の人生のすべてを会社に捧げるわけではない──これは当然のことです。
にもかかわらず、「全身全霊で頑張ってくれるはず」と思い込んでしまう。
このズレこそが、会社の都合と社員の本音のギャップを生むのです。
対談記事を読むことで手に入る「客観性」
今回の対談記事を読むことで、
自分の中に「そのギャップを理解する客観性」を手に入れることができます。
ぜひお読みいただき、自社の組織づくりを見直すきっかけにしていただければ幸いです。
以下をクリックして、対談内容をチェックしてみてくださいね!
【会社の都合と、社員の本音】
安田佳生 ✕ 藤原清道 連載対談 第64回目
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当社の「従業員」の定義
当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています。
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。
一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で、
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

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