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カラーバス効果について考えてみて気づいたこと。

  • 公開日:

カラーバス効果というコトバをご存知でしょうか?

先日ご紹介した「ラダー効果」というコトバと同じく、
ビジネスの世界では
比較的メジャーな部類に入る単語ですので
おそらくご存知の方も多いことと思います。

「カラーバス( Color Bath )」とは、
直訳すると「色を浴びる」という意味です。

そして、「カラーバス効果」とは、

【 特定のものを意識することで
 今まで見えていなかったものが見えるようになること
 】

 をいいます。

ふぅ~ん、知ってるよそんなこと。
 
なんて思うことなかれ。

先日ご紹介したラダー効果同様、
カラーバス効果も
知っているだけでは全く意味はありません。

※なぜ知っているだけでは意味がないのかを知りたい方は、
 こちらをクリック → https://es-keiei.jp/blog/ladder/

カラーバス効果の具体例を紹介

私自身の事例で恐縮ですが、
カラーバス効果について、
少し突っ込んで説明したいと思います。

例えば、私にとっての、「ゴルフ」

この世に生を受けて35年以上、
ゴルフなんて全く興味のなかった私ですが、
約一年ほど前に友人に誘われ、
気乗りしないままゴルフを始めました。

イヤイヤだから、成長もしないし知識も増えない。
とりあえずクラブでも自分で買ってみようかと
思ったはいいけど、
ゴルフクラブがどこに売っているかもわからない。

ましてや、
いつもの自分の行動範囲内にはゴルフ屋なんてものは
全くなさそうである。無論見たこともない。

なにか、楽器でいうところの“お茶の水”のような、
ゴルフ用品のメッカというような場所でもあるのだろうか。

あ~、好きでもないゴルフのために、
わざわざ遠くまで買い物に出かけるの面倒くさい。

ちょっと、友人にでも聞いてみるか・・・。

(私)
「ゴルフクラブってどこで売ってるの?
 中古で良いんだけど・・・
 わざわざ遠くに買いに行くの
 面倒くさいんだよねぇ。」

(友人)
「はぁ? 何いってんの~(笑)
 おまえの会社の近くにたくさんあるじゃん!
 ほら、○○の隣や、△△の向かい側にも。
 いつも目の前通ってるでしょう?」

(私)
「え~、いつも通るけど、
 そんな店見たことないなぁ」

ところが後日・・・

その話を聞いて、
いつもの道を改めて通ってみると、
あるわ、あるわ、
ゴルフ用品屋さんだらけではないですか!!

なるほど~~

最近になって
ゴルフ屋さんがたくさんできたんだな。
以前は一軒もなかったのに、
ゴルフブームが来てるのかな?

・・・

・・・

・・・

なわけありません(笑)

つまり、カラーバス効果とはこういうことなんです。

人間という生き物は、視界に入ったものを、
「目」で見ているのではなく、「脳」で見ているのです。

だから、意識していない(脳で認識していない)と
視界に入ってはいても“見えて”はいない。

意識するようになったとたんに
見えるようになるということであって、

決して今までになかったものが、
急に出てきたり出来たりしたわけではないのです。

(当たり前か、、、汗)

そうこれこそが、「カラーバス効果」

私の中では、35年間、
ゴルフに関連するショップは、脳で認識されていなかった。

だから視界に入っていても全く見えていなかった。
つまりは、それらのショップは
あってもなくても全く同じ状態。

これが事実です。

そうだったのか・・・

せっかくなので、今日の気づきから言葉を定義しなおします。

【 見える 】 という言葉の定義

 ×  目で見る

 ○  脳で見る

視界に入っていても、
脳が見ていないモノは見えてはいません。
つまりは、そこに存在しないも同然なのです。

この【 見える 】という言葉の再定義

これって、ビジネス、、、、というか
ビジネスだけでなく、
人生そのものにとても大きな影響を与える
パラダイムシフトではないでしょうか?

自分の脳は今まで何を見てきて、
そして、これから何を見ようとしているのか。

≪ カラーバス効果 ≫

どの色を浴びるかを決めることが、人生を決めることになりそうです。

ちょっと蛇足

私は、マーケティングや
ブランディングという仕事もしているのですが、
その視点からちょっと怖いことに気づいてしまいました。

カラーバス効果・・・

これって、考え方によっては
ビジネスでは結構危険でもあります。

つまり、
最近人気が急上昇したように感じたモノやコトも
じつは自分の中でのカラーバス効果によるものだけで、
世の中は全く変わっていないということもありうる訳です。

もっと言うなら、
斜陽産業を成長産業と勘違いするかも知れません。

逆もありえます。
成長産業を斜陽産業と勘違いするかも知れません。

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