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安田佳生さんとの対談 23【社員の平均年収が1000万超えの会社】

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元ワイキューブの社長で境目研究家 安田佳生さんとの対談企画

人は何のために働くのか。
仕事を通じてどんな満足を求めるのか。
時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。
その中で「ES(従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング)」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道が、安田佳生さんと対談していきます。

雇わない株式会社というユニークな会社の取締役も務め、「雇わない経営」を標榜する安田さんと、ESの向上を使命に事業展開する私(藤原)の対談を、ぜひ読んでいただければと思います。

第23回目は【社員の平均年収が1000万超えの会社】という内容です

日本一長いと思われる私(藤原)のプロフィールページを読んだことがある方は、私が従業員満足度研究所とは別で経営している会社で、社員の平均年収が1000万円超えになっているということを、すでにご存知かと思います。

まだまだ世の中がデフレスパイラルの中にあった時代から、年収1000万円は超えていまして、そこから今でも給料を増やし続けています。

ここ数年は、みなさんも既にご存知の通りのインフレ局面に入っていて、多くの会社ではその世の中の流れに引っ張られるような形で給与額を(賃金)上げているようですが、私はこの世の中の流れに疑問を持っています。

物価が上がっているから賃金を上げる?
賃金を上げないと人が採れないから賃金を上げる?

いやいや、なぜそんな受動的な考え方で賃金を上げるのでしょうか。
経営者がそんな考え方でいいのでしょうか。

物価が下がっていようが上がっていようが、世の中全体の平均賃金がどうであろうが、自社が儲かっていればそれに見合った賃金にしていき、儲かっていなければ相応の賃金に設定をしながらも、それに甘んじることなく儲かる事業に挑戦し続けていく。
それが、経営者としての正常な思考じゃないかと私は思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?

ちなみに、現在の日本の物価水準では、年収1000万円でも決して多いとは言えません。
日本で生活をしている私の肌感覚では、10年前の年収1000万は、現在(2024年)の年収1500万から2000万くらいじゃないかと思います。

日本はまだまだ世界と比較すると物価が低いですから、世界の先進国でそれなりに余裕のある生活をしようと思ったら、年収2000万でもぜんぜんまだまだ少ないと私は考えています。

たしか、三菱商事やキーエンスの平均年収は2000万円を超えていたと思います。世間一般の評価は「三菱商事はすごい」「キーエンスは高給だよね」という感じかと思いますが、世界に目を向ければ、三菱商事のキーエンスも全然多くないという現実から、私たちは目をそらしてはいけません。

平均年収が1000万円超え程度で「悪くないんじゃない」と思っているとしたら、その時点で、世界からは何周も遅れていると言わざるをえません。
もちろんこれは他人事ではなく私の会社も同様です。私の会社も、私自身もまだまだ全然レベルが低いと思っています。

年収1000万超えの社員たち(1500万超えの社員もいます)の生活レベルや、その生き方を間近で見ていると、それなりの豊かさを楽しんでいる様子はありますが、かといって、経済的に何の不安もなく人生を謳歌しているかというと、そんなこともありません。
彼ら彼女らの真摯な生き様と、真摯な仕事に対する姿勢を見ている限り、彼ら彼女ら人生は、物心両面でもっともっと進化していいんじゃないかと思うわけです。

従業員たちの生き方を見ていてあらためて思うことは、もっともっとビジネスを進化させていかねばならないということ。
顧客を始めとしたあらゆるステークホルダーに高い価値を提供するビジネスを行い、それを進化させ続ける必要があるということ。

無論、人生はお金が全てではありません。
お金よりも大切なことが世の中にはたくさんあり、お金では買えないものもたくさんあります。

しかし、資本主義経済の中で生活を営んでいる以上、人生を楽しみ豊かに生きるための手段としてのお金は、非常に重要です。

世の中に数多ある会社の少なくない経営者は、利益を出すために人件費をできるだけ抑えようと考えます。
もし「同じ仕事ができる人が何人かいるとしたら、最も安い金額で雇用できる人を使う」ということを考えるのは、経営者として当たり前だという考え方があります。
一時期、海外の安い労働力を使って利益を上げようとするビジネスモデルにこぞって多くの企業が入ってきたのは、つまりそういうことです。

その延長線上にある考え方が、ジョブ型雇用。
仕事に対して値段(給料)がつくというのが、ジョブ型の考え方ですからね。

しかし、経営側がそういう考え方だから、雇用される側の従業員も「同じ給料なら、できるだけラクな仕事がいい」と考え、「給料が変わらないのなら頑張るだけ損。キツイことをやるのは割に合わない」と言う(思う)わけです。

そんな考え方に凝り固まっている経営者には想像もできない世界が、別の領域には広がっています。

それがES(従業員満足度・従業員エンゲージメント・ウェルビーイング)の高い会社。
そのヒントを、今回の対談の中に見出していただけるのではないかと思います。

対談の中では、語りきれていない部分もあります。
もし分かりにくいと感じる部分があったり、さらにつっこんで聞きたいということなどがあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね。

以下をクリックして、対談内容をチェックしてみてくださいね!

【社員の平均年収が1000万超えの会社】
安田佳生 ✕ 藤原清道 連載対談 第23回目

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当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。

一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。

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