日本の教育システムのレールに乗り損ね、学業エリートと言われる人たちとは無縁の学生生活を送っていたはみ出し者が、社会に飛び出して2024年で32年。事業経営という立場での職歴(26年)は、現在50歳の私にとってすでに人生の半分以上の年数を数えるまでになった。
「チカラとカネがない奴は誰からも相手にされない」「やるかやられるか。やられれば死ぬしかない」と教えられた(脅された?)ビジネスの世界。そのような世界で生き抜いていくためには、エリートたちが作ったシステムの影で、波風立てないようにひっそりと仕事をするような戦略を取るべきなのだろうかと考えたこともあったが、当時18歳の血気盛んな年頃の私が、おとなしくしていられるはずもない。
しかし、常識知らずな若造の社会人デビューを、母国日本のビジネス界はふところ深く受け入れてくれた。
その後、24歳の時に参画した小さなベンチャービジネス。今でも規模は小さいままだが、大規模優良企業にも負けないような質の高い人材が育つようになった。また、多くのお客様や取引先から高い評価をいただき、上場高収益企業にも負けない利益を安定して上げられるようにもなった。そこに至るまでの道のりは平坦ではなかったが、苦労が多かったからこそ私のような学のない人間でも、一流企業や一流ビジネスパーソンに伍(ご)していけるような組織をつくることができたのかも知れない。
幼少期から他人より秀でたものを持ち合わせていないにもかかわらず、人並み以上のことをやろうとするために挫折続きの前半生だったが、それでも腐ることなく、また人の道を踏み外すことなく(踏み外しそうになったことは多々あったが)、ここまで陽のあたる道を歩み続けてこられたのは、私を支えてくれた数々の人たちとの出会いがあったからだ。
自分はどうせダメだ。才能もないし、お金もない。腕力もないからケンカにも勝てない。結局何をやっても他人に負ける。
そんなネガティブマインドに支配されていた幼少期の私から、「人生は思い描いたとおりになる。どんな未来も自分で設定して自分で作り上げることができる」と考えられるようになったのは、私の成長に根気よく付き合ってくれた大恩のある方々おかげで、その中のただ一人でも欠けていたら今の私はなく、従業員満足度研究所も存在していなかっただろうし、24歳の時に立ち上がった最初の事業がいまだに成長し続けているということもなかったに違いない。
今思えば、おままごとレベルの経営をしていたに過ぎない20代の頃は、私利私欲を原動力に仕事を行っていたのだが、痛い目にあって間違いに気がついてからは、「人間力を高めること」「私心なき経営」を志し、日々の仕事に向き合ってきた。
ここに、その足跡を示しておく。
お客様や従業員をはじめ、弊社すべてのステークホルダーのみなさま方が、弊社と私(藤原清道)が提供する商品やサービスの根っこに存在する理念の源泉をいつでも確認できるように。
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02 少年時代〜 強い組織を支えている人の存在を意識 〜当社の「従業員」の定義
当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています。
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。
一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で、
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。
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