まだまだ人生の半分も生きていない私は、これから先の人生でも多くの人とお会いし、多くのことに挑戦していこうと考えている。それでも、従業員満足度研究所の代表として、直接関わることができる人の数は物理的に限られているのは間違いない。
近年は、従業員満足度実践塾というオンライン塾ができたことで、私自身がどんなに忙しい時であっても、新規でご連絡をいただくお客様をお断りせずにご対応できるようになった。しかし、自分一人の力では限界もある。
従業員満足度研究所以外で経営に携わっている事業では、私の能力を大きく超える人材が育ってきたこともあり、私が直接行っていた仕事も近年はどんどん手放すことができるようになった。しかし、これは偶然そのようになったのではなく、そのような組織を作り上げようという強い意思によって出来上がってきたものである。
また、最初は私自身が仕事を生み出して、その仕事を安定軌道に乗せるために全精力を注いできたが、優秀な人材を採用してその人材を大きく育てることに腐心してきた結果として、周りには、一人一人が自分の頭で考えて動くことができる人間も増えてきた。
自分がすべてを掌握し自分がトップに立っている限りは、組織は自分の実力以上の結果を出すことはできない。そのことに気づいてからは、「人を育てる人を育てていく」ことを自らに課した。
これは今でも取り組み続けていることで、目指すゴールは遥か彼方ではあるが、自らが直接的に行った仕事での実績よりも、自分が育てた人が行った仕事の実績のほうが価値が高いと考える人が増えたことで、組織が私の実力を超える結果を出せるようになってきたのだ。
「従業員満足度を高めたい」
「働きがいのある組織をつくりたい」
「みんなが楽しく働けてみんなが輝ける組織をつくりたい」
「みんなが内的報酬を与え合うチームをつくりたい」
全国各地には、こうした志ある経営者やチームリーダーの方がたくさんいらっしゃり、質の高い情報やサービスが求められている。
そして、
「価値観を浸透させる方法が分からない」
「自主性のないスタッフをどうして良いかわからない」
「何をやっても退職者が減らない」
「いい人材を採ってもすぐに辞めてしまう」
「いろんな施策を導入しているが、満足度が高まらない」
このような切実な悩みを持っていて、すぐにも改善しなければ組織が崩壊してしまいそうだという経営者もたくさんいる。私が直接教えることができる人は、物理的に限られているため、コンサルティングのクライアント企業には、どんどん卒業していただく必要がある。そのためも、多くの方に「人を育てる人」の極意を伝え、またその人が「人を育てる人が育てられる」ように進化していただけるよう、自分の時間を最大限注いでいきたい。
これからも可能な限り、新規のコンサルティングのご依頼などを受けながらも、クライアント企業の課題を直接的に解決するお手伝いをするだけでなく、お客様が能動的に「従業員満足度を向上させるコンサルティング」を別の企業に提供できるレベルになれるくらいまで、責任を持って関わっていくつもりである。
そうでなければ、社会の大半の企業が、従業員満足度を高めることを経営の目的の一つとして考える企業にはならないであろうし、組織に所属して働く人たちが、イキイキと輝く人生を送ることはできないであろうと考えているから。
人生100年時代。まもなく50歳となる私は、人生の折り返し地点を迎えようとしている。人生後半ここからの50年は、ご縁のあった方々に恩返しを意識した仕事に注力しながらも、私の考えに共感してくれる後進たちの育成にも腐心していきたい。いや、いかねばなるまい。
従業員満足度を高めることを、目的のひとつとして経営に取り組む意義を伝えられる人を一人でも多く育成することで、私の能力や健康状態に依存しない形で、まずは日本の隅々まで「みんなが楽しく働けてみんなが輝ける組織をつくる」意識を持った経営者を一人でも多く育成できればと願ってやまない。
当社の「従業員」の定義
当社では「従業員」を“理念やクレドに従う全スタッフ”と定義しています。
つまり一般的な社員だけでなく、アルバイトさん、パートさん、
そして経営トップや役員も従業員の一人であり、そこに優劣はありません。
一般的には、経営者に「従う」という意味で従業員という言葉が使われていますが、
当社では理念やクレドに「従う」という意味で、
経営トップも含めて関係者全員を従業員と定義しているのです。
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